■令和4年度 決算
市の4年度決算がまとまり、9月に開かれた市議会で認定されました。
一般会計では前年度決算対比で歳入が2.7%、歳出が3.6%の減となりました。
実質収支額は38億1320万円の黒字で、16億円を財政調整基金に、2億5千万円を減債基金に積み立て、残りを翌年度繰越金としました。
財政健全化法に基づく判断比率も、国の定める基準を下回り、財政状況は健全であるという結果が出ました。
新型コロナ感染症の5類移行に伴う経済活動の回復状況や価格高騰による影響など、今後も社会情勢の変化を注視しながら、事業効果を検討し、真に必要となる事業が実施できるような財政運営に取り組んでいきます。
〔一般会計決算内訳〕
※過去の決算は市ホームページでご覧になれます。
◇歳出…544億7,862万円
前年度対比-20億5,152万円(-3.6%)
◇歳入…582億9,182万円
前年度対比-16億3,237万円(-2.7%)
〔特別会計決算額〕
▽『一般会計繰入金』とは一般会計から特別会計への資金の移動のことをいいます。一定の基準に基づいた繰り入れを行うことにより、各特別会計の事業を行う上で必要な財源を確保する役割を担っています。
◆市民1人当たりの金額(一般会計)
1人当たりに使われた額:38万4,254円
1人当たりが負担した額:13万9,953円
※差額の24万4,301円は、国・県の補助金や地方交付税などでまかなわれています。
〔令和4年度に取り組んだ主な事業〕
▽安全な社会・安心な生活実現プロジェクト
・消防本部庁舎建替え事業として訓練塔などを整備…3億2,436万円
・自主防災会などに防災情報を一斉伝達するための電話配信システムの導入…96万円
・新型コロナ感染症対策で市民課の手数料支払にキャッシュレス決済端末を導入…139万円
・大規模盛土造成地の地質調査など…1,879万円
▽子どもの笑顔あふれる次世代育成プロジェクト
・こども医療費の窓口無償化を高校3年生まで拡大…4億6,157万円
・子どもが安心して過ごせる放課後児童クラブの運営委託など…3億4,329万円
・とちぎ結婚支援センター足利の運営など…536万円
・教育のICT化を図るために情報教育推進アドバイザーを配置…543万円
▽活力みなぎる産業力向上プロジェクト
・(仮称)あがた駅北産業団地の開発…2億8,637万円
・ベトナム社会主義共和国との関係構築…126万円
・南部地区土地改良事業…704万円
・次期産業団地の候補地調査など…70万円
▽選ばれるまち魅力創出プロジェクト
・移住支援金、移住フェア出展など…968万円
・サイクルイベントの開催など…189万円
・足利氏をテーマにした観光モデルコースの造成、教育旅行の誘致など…995万円
▽未来につなぐ幸せ実感プロジェクト
・新たなごみ処理施設建設用地の造成、農業研修センターの解体撤去工事など…2億8,080万円
・スマートIC設置に向けた測量や地質調査、実施計画の作成委託など…3,951万円
▽その他
・CIO補佐官の支援によるかんたん窓口システム、オンライン申請システムの導入…5,149万円
・地域経済応援の一環として、協力店でのキャッシュレス決済利用者へポイント還元を実施…1億4,036万円
・いちご一会とちぎ国体の競技会開催…2億5,212万円
〔健全化判断比率・資金不足比率〕
いずれの指標も国の基準を下回り、財政状況は健全であるという結果が出ました。なお、この指標は、基準より低い数値であるほど、財政状況が健全であると判定されます。
○実質赤字比率=一般会計などの赤字が経常的な収入に占める割合
○連結実質赤字率=すべての会計の赤字が経常的な収入に占める割合
○実質公債費比率=地方債(国や銀行などからの借入金)の返済額が経常的な収入に占める割合
○将来負担比率=将来負担することになっている負債額が経常的な収入に占める割合
○資金不足比率=各公営企業の資金不足額が受託収益を除いた営業収益に占める割合
問合せ:財政課
【電話】20-2106
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