■移住・定住相談の機能強化について
早川 尚秀
人はまさに地域の力であり、国の力です。『人口減少』は我が国全体の極めて深刻な問題です。本市としても、この『人口減少』を重く受け止め、特に『出生数』と『転入者数』を増加させていくことに着目し、対策を強化しています。
東武伊勢崎線足利市駅構内に『移住・定住相談センター』を開設し、移住支援員2人による相談体制の強化に努めています。5年度の相談件数は2月末時点で568件となり、4年度同月比で120件増加しました。5年度に、移住相談を経て、実際に本市に移住していただいた人は66人(2月末時点)と増加傾向にあります。
具体的な移住・定住推進策としては、都内で開催される『移住セミナー』への出展やオンラインセミナーの実施、さらには移住体験ツアーの開催にも精力的に取り組んでいます。『結婚新生活支援金』『移住支援金』などの経済的な支援策や、『空き家バンク』による住まい情報の提供も行っています。
子育て世代・世帯を対象にした各種支援策も拡充し、『出会い・結婚』の支援についても強化しています。
本市の医療分野では1次から3次救急まで12の病院、109の診療所があり、幼児教育・保育の分野でも36の保育園・幼稚園・認定こども園があるなど、暮らしの環境が整っています。株式会社宝島社が移住を希望する人のための月刊誌『田舎暮らしの本』を発刊しており、この中で『住みたい田舎ベストランキング』という企画があります。2024年版では、本市は『北関東エリア』において、『若者世代・単身者が住みたいまち』部門で第4位、『子育て世代が住みたいまち』部門で第2位、『シニア世代が住みたいまち』部門で第1位となりました。また、『子育て』『シニア』両部門は全国でも4位となりました。このような評価をいただいたことを、とてもありがたく思っています。
実際に本市で暮らす人々が、このまちで暮らすこと、暮らし続けることへの期待感や安心感を実感していただけることが大切です。
他にも、本市の誇る歴史・文化・自然などの豊富な地域資源、首都圏へのアクセスの良さといった長所や独自性を伸ばし、魅力を磨き上げ、これらの情報を効果的に発信して、活気あるまちづくりに取り組んでまいります。
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