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足利市立美術館30周年(2)

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栃木県足利市

美術館の『学芸員』は、資料を収集、保管、展示、調査研究などを担う専門家です。そんな作品への愛があふれている市立美術館学芸員の”推し”の作品をご紹介します。

■開館から話題の企画展を多数開催。数々の賞を受賞。
市立美術館最古参学芸員。
江尻 学芸員
Q.この30年の歴史で思い出深い企画展は?
A.いろいろありますが『スサノヲの到来』展です。縄文時代から現代まで5000年を『スサノヲ』をキーワードに見渡す展覧会でした。この極東の島国の根幹にある『通奏低音(つうそうていおん)』(物事の底流にあって、目立たないが途切れることなく影響を与え続けているもの)のようなものを捉えようと徒手空拳(としゅくうけん)(何かを始める時、身一つで何も頼むものがないこと)で挑みました。

◇牧島如鳩(まきしまにょきゅう)『魚籃観音像(ぎょらんかんのんぞう)』
1962年 油彩・キャンバス(公財)足利市民文化財団蔵
小名浜漁業組合の理事長室の壁に打ち付けられ、門外不出の状態でしたが、縁あって足利市民文化財団により購入されました。そのままだったら東日本大震災で失われていたかもしれません。改めて作品の運命を感じました。

■頼れる学芸員。現代美術のことならこの人。
篠原 学芸員
木下晋(きのしたすすむ)『103年の闘争III』
2003年鉛筆・紙足利市立美術館蔵(友の会寄贈)
木下晋は、過酷な運命を生きた人々をモチーフにした作品を、22段階の鉛筆を駆使したモノクロームのみで制作してきました。この作品は『最後の瞽女(ごぜ)』(三味線を弾き、唄を歌うなどして米や金銭を得た盲目の女性)といわれた小林ハルを描いたシリーズの内の一点です。

■専門は日本近代美術
市立美術館の学芸員になって初の企画展を4月に開催
手呂内 学芸員
大山魯牛(おおやまろぎゅう)『突兀(とっこつ)』
1960年代初頭紙本着色足利市立美術館蔵
足利出身の魯牛は、伝統的な南画を描いていましたが、ある日の抽象画との出会いにより、この作品が生まれました。性格の異なる『南画』(中国の文人が描いた山水画から影響を受け、江戸後期に日本で生まれた伝統的な絵画)と『抽象』(1910年代に西洋で生まれた、具体的な対象を表さずに行う表現方法)が見事に調和しています。
※4月20日(土)から美術館で展示!詳細は本紙PDF版27ページへ

問合せ:市立美術館
【電話】43-3131

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