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温故創新

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栃木県足利市

足利市長 早川尚秀

■中橋周辺の防災工事
渡良瀬川の『(※)重要水防箇所Aランク』に位置づけられ、本市防災対策上の長年の課題であった中橋周辺の工事が、令和4年度から動き出しています。
中橋橋梁部の堤防は低く、中橋付近で堤防が決壊した場合には市街地の多くが浸水し、深いところでは約3メートルに及ぶと推定されています。具体的には計画規模(100分の1)の洪水による中橋付近での氾濫シミュレーション結果によると、▽浸水面積=約1030ヘクタール▽浸水世帯数=約1万2000世帯▽被災人口=約2万8000人▽被害額=約2600億円と推定されています。全国的に豪雨災害が頻発・激甚化する中で、一日も早い中橋の架け替えと堤防の改修が求められています。
これまでの地元説明会において、地域住民の皆さまより日常生活上の要望として踏切の存続とエレベーター設置が挙がっていました。その主な理由としては、『踏切が無くなると線路の南北の往来が不便になる』、『高架橋からの上り下りが階段かスロープだけでは、高齢者や障害のある方々にとっては厳しい』というものです。
そこで、踏切の存続については、JR東日本高崎支社との度重なる交渉の結果、現在の踏切から遠くない位置に新たに設置できる見込みとなりました。
エレベーター設置については、栃木県で設置しその後の維持管理は本市で行うこととなりました。JR東日本高崎支社ならびに栃木県のご理解とご支援に感謝申し上げます。
今年10月1日から、現在の中橋3連アーチを下流側に移設する工事が始まるため、約3年半、中橋が通行止めとなり、この間、渋滞が現在よりも長くなることが懸念されます。そこで渋滞シミュレーション結果に基づき、青信号時間の調整や右折レーン延伸などの設備面での対策を実施し、さらに渋滞緩和のための時差出勤や迂回などのお願いをしてまいります。
なお、歩行者・自転車につきましては、仮設通路を造りますので、通行止めになる期間はありません。
皆さまにはご不便をおかけしますが、防災対策工事と渋滞緩和に対するご理解、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

※洪水時に危険が予想され、重点的に巡視点検が必要な『水防上最も重要な区間』

●中橋関連記事は本紙4ページをご覧ください。

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