渡良瀬川に架かる市内の橋は、現在12橋あり、重要な社会インフラとして皆さんの生活を守り、公共交通などに欠かせない役割を担っています。
その中でも市街地の中心部に位置する『中橋』については、長年の懸案であった堤防かさ上げによる治水安全度向上を図るため、令和3年度から国・県・市が連携して本事業に着手しました。
■中橋を取り巻く4つの課題
(1)堤防越水のリスク
(2)交通渋滞の慢性化
(3)歩行者・自転車通行時のリスク
(4)橋の老朽化
■01 低くなっている堤防のかさ上げによる治水安全度向上
中橋の架け替えにより、低くなっている堤防をかさ上げして、上下流の堤防高にあわせることで治水安全度向上を図ります。
堤防のかさ上げに伴い中橋の架橋位置が高くなるため、家富町堀込線はJR両毛線の上を跨線橋で越えて桐生岩舟線へ取り付けます。
■02 右折レーン整備などの交差点改良による交通渋滞緩和
JR両毛線交差部の立体化に伴う踏切除却により交通の円滑化、堤防道路との交差点において右折レーン整備などの改良を実施することで交通渋滞の緩和を図ります。
■03 歩行者、自転車の通行分離による交通安全確保
中橋と跨線橋の車道の両側に5.5メートルの自転車歩行者道を設置するとともに、視覚的な分離により歩行者と自転車の安全な通行環境を確保します。
■04 市のシンボルとして親しまれてきた中橋3連アーチの継承
3連アーチは下流側に移設して歩行者・自転車専用の橋になり、現在の中橋の位置に自転車歩行者道と車道を備えた橋が新設されます。
通行止め開始日時:10月1日(火)午前10時から
※令和10年春ごろ終了予定。
●中橋周辺道路の渋滞緩和へのご協力のお願い
※渋滞予想区間は本紙6ページ。
通行止め期間中、朝や夕方の時間帯を中心に周辺道路の渋滞が予想されます。
渋滞予想区間を通行する際は、時間に余裕を持った移動、迂回(うかい)や混雑時間帯を避けた通行に、できる限りのご協力をお願いします。
●路線バス『あしバスアッシー』田中橋へ迂回(うかい)するダイヤに改正
9月17日(火)から
※詳細は配布中の新時刻表または二次元コード(本紙PDF版5ページ参照)からご確認ください。
▽主な改正内容
・『足利高校前』行きの便を新設(朝1便増)
・アシコタウンあしかがへのアクセスを強化2便増)
・ココファーム入口へのアクセスを強化(土・日曜日、祝日上り4本下り5本増)
・『中央循環線』を『おでかけループ』に名称変更
・停留所の集約および名称変更
《景観的かつ歴史的に貴重な中橋》
開通:昭和11(1936)年8月7日
形式:下路ブレースドリーブ・タイドアーチ※
※19世紀末にドイツで生まれた形式。20世紀には日本でも『帝都の旗門』として、都市の入口に架設するに相応しい形式の橋として、多く採用された。この形式は日本で10橋しか現存しておらず、さらに多径間アーチは3橋のみであり、大変希少性が高い形式。
「中橋が10月1日(火)午前10時から通行止めになるって聞いたよ!歩行者や自転車も通れないのかな?」
「歩行者と自転車は仮設通路を設置するから、迂回(うかい)しないで通れるまる。
▽今後の通行スケジュール
12月上旬まで⇒今の中橋
12月上旬から来年春まで⇒下流側にできる仮設通路
来年春か⇒ら移設した中橋(3連アーチ)」
「それなら安心だね!中橋(3連アーチ)の移設はいつどうやるの?」
「来年1月から4月に、中橋の3つのアーチを1つずつ移設するまる!国内でも数少ない大きなクレーンを使って吊つる珍しい工事だから見に来てまる!」
「そうなんだね!それにしても通行止めによる渋滞が心配だな~」
「中橋周辺や大きな道路に迂うかい回をお願いする看板を設置したり、近くの市・町にポスターやチラシでお知らせもしているまる!さらに、渋滞しそうな交差点の信号の調整や右折レーンを延ばすまる。皆さんも渋滞予想区間を確認して、通行時に迂うかい回できないか考えてほしいまる。」
「いろいろ教えてくれてありがとう。
完成予定は令和10年春ごろだよね。みんなで協力しようね!」
「中橋の北側交差点から通2丁目交差点までは工事の状況により、南から北へ徐々に通行止めになる予定です。」
※詳細は本紙PDF版6ページをご覧ください。
問合せ:
安足土木事務所【電話】42-5589
都市政策課【電話】20-2167
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