本市はこれまで、昭和59年に中国・済寧市と友好都市、平成2年にアメリカ・スプリングフィールド市と姉妹都市を締結し、国際交流に取り組んできました。
市内には、6,500人を超える外国籍の方々が暮らしており、その中で、ベトナム国籍の方は約1,300人です。産業や介護分野などの仕事に従事され、居住者数は増加傾向にあります。
こうした中で、本市では市内在住者数が多く、将来的な発展も期待ができるベトナム社会主義共和国に注目し、同国外務省などの支援をいただき、ベトナム・クイニョン市と交流を開始しました。
■覚書を締結しました
クイニョン市は美しい海岸線がある観光都市として知られ、日本語教育にも力を入れる国立クイニョン大学があるなど、これからの発展が期待できる都市です。
令和6年6月に市長、市議会議長、産業、観光、教育分野の代表者とともに訪問し、多くの魅力ある都市であることを確認しました。そして、同年11月には、クイニョン市視察団が本市を来訪し、教育、産業、観光・文化などさまざまな分野における『相互協力に関する覚書』を締結しました。
○クイニョン市ってどんなところ?
人口:295,883人(6年11月現在)
面積:285平方キロメートル
ベトナム中南部のビンディン省の省都で、ベトナム国内の12の地方中心都市の1つで、空港、港、高速道路などのインフラ整備も進んでいます。美しい海岸線があり、Kyco(キコ)ビーチやEoGio(エオジオ)岬などベトナム国内から多くの観光客が訪れる海洋観光都市として知られています。
■覚書に沿った市内視察を行いました
昨年11月に視察団をお迎えし、教育、産業、観光・文化各分野を視察いただきました。クイニョン市からは、本市の美しい自然や街並み、独自の文化などに感銘を受け、覚書にもとづき両都市の交流の早期実現を願う親書が届きました。
足利大学とクイニョン大学が提携校締結の調印を行い、ベトナムからの留学生との意見交換や研究室の紹介なども行われ、今後の交流が期待されます。
ベトナムに進出されている(株)石井機械製作所を訪問し、ベトナム人従業員から足利流5S実践の説明を受けるなど、本市のものづくり産業への理解を深めていただきました。
銘仙着物の着付け体験をしていただき、紅葉が色づき始めた史跡足利学校などを見学。夜にはあしかがフラワーパークのイルミネーションを視察していただくなど本市の文化や観光の魅力への理解を深めていただきました。
足利市は、関係する団体や市民の皆さんと協働してクイニョン市との交流事業を推進して参ります。
■これまでの両市の交流
▽クイニョン市への訪問
2024.6.13
・クイニョン大学訪問
クイニョン大学幹部との意見交換
・クイニョン市表敬訪問(クイニョン市行政センター)
・歓迎会
2024.6.14
・エクスカーション(見学会)
(市内商工業地域、Kycoビーチ、EoGio岬など)
▽足利市への来訪
2024.11.11
・相互交流に関する覚書締結(史跡足利学校)
・歓迎会
2024.11.12
・足利大学視察
クイニョン大学協定校締結式ほか
・足利流5S視察((株)石井機械製作所)
・着付け体験(まちなか遊学館)
・イルミネーション視察(あしかがフラワーパーク)
問合せ:産業ものづくり課
【電話】20-2110
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