■個の技を集成し、顧客ニーズに応える
三本木洸介さん 入社2年目
フィンガージョイントライン
Sanbongi Kosuke
今年創立100周年を迎える江間忠(えまちゅう)グループの集成材製造・販売事業を担う江間忠ラムテック株式会社。同社が製造した集成材は、国立競技場のスタンド観客席を覆う大屋根に使用され、特注製品の受注生産により培った高い技術力が評価されている。
▽私の仕事
現在、製造材料の木材をフォークリフトで運ぶ仕事をしています。フォークリフトは、荷物を持ち上げる爪が前面にあり、荷物の重さによって重心の位置が大きく異なるため、バランスを取るのが難しい自動車です。
初めて運転をしたときは苦労しましたが、持ち前のバランス感覚ですぐにコツを掴むことができました。木材を運搬中に上司から「会社で一番操作が上手いね」と褒められたときはうれしかったです。自分自身では、まだまだ操作技術は未熟な部分があると自覚しており、もっと練習をして上達したいという向上心が芽生えました。
▽上司の信頼に応えたい
集成材の材料は長い木材が多く、フォークリフトで持ち上げると自重で左右が大きくたわみ、視界が悪くなります。運搬作業はとても危険で一つのミスが重大事故につながります。上司からフォークリフトの技術が認められて任されたのだと思い、自分なりに持ち上げ方を考え、バランス感覚を磨きました。今では長さ12メートルの木材を、自在に運ぶことができるようになりました。これには私自身大きな達成感を感じていて、今後も上司の信頼に応えていきたいと思った出来事です。
▽先輩を追いかけて
次の大きな目標は、フィンガージョイントの作業をマスターすることです。フィンガージョイントとは、集成材の材料の欠点(大きな節や傷など)を除去し、指と指を組み合わせた形につなぎ合わせる工程です。
まだこの工程にあまり携わっていませんが、先輩の作業をよく観察して技を学び、技術を自分のものにして作業に携われるよう、これからも精一杯取り組んでいきます。
・集成材…主に木造住宅の木材の梁(はり)や柱に使用されます。乾燥板を接着し貼り合わせて造られています。狂いが少なく軽くて丈夫で火にも強い建築材料です
・フィンガージョイント…材木に含まれる大きな節や割れを除去し、残った材木を指と指を組み合わせたようなジグザグな切削で接着し、住宅に必要な長さの板を造る工程です
●江間忠ラムテック株式会社(下厚崎5番地391)
事業内容:構造用集成材の製造販売
問い合わせ:【電話】0287-63-9877
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問い合わせ:[本]商工観光課
【電話】0287-62-7130
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