東京、千葉、愛知…。都会から本市に移住して、地域の活性化に協力する、「地域おこし協力隊」。本市の地域おこし協力隊は、どんな仕事をしているのでしょうか。どんな困難や喜びがあるのでしょうか。彼らの目を通して、本市の魅力を探ってみましょう。
■地域おこし協力隊ってどんな人たち?
地域おこし協力隊とは、都会から田舎に移住して、その地域の人たちと協力して地域を活性化させるために活動する人たちのことです。国が支援しているこの制度は、平成21年から始まり、隊員数は全国的に年々増え、令和4年度には6447人となりました。そのうち女性は4割、20代・30代は7割を占めており、若い人が多い傾向があります。
仕事の内容は隊員によってさまざまで、農業や漁業などの産業を盛り上げたり、地域の特産品や観光スポットを作ったり、宣伝したり、学校や病院などの生活をサポートしたり、地域の文化や伝統を守ったりすることなどを、おおよそ1年から3年の任期の中で行います。そんな、行政では手の届きにくいことにも細かに柔軟にコミットできる協力隊の存在は、自治体にとって必要不可欠です。
また、移住者という側面も持つ地域おこし協力隊は、都会と田舎の人たちの交流の橋渡しになったり、田舎の良さや大変さを伝えたりする役割も担っています。田舎で新しい生活や仕事を始めたい人、田舎の暮らしに興味がある人のよき道しるべとなるでしょう。
本市では、現在4人の隊員が地域協力活動に尽力しています。今回は現役隊員4人とOG隊員1人の活動を紹介します。「こんなことをやってほしい!」、「一緒に何かやってみたい!」など、意見や要望があればいつでも相談してください。
一緒に本市を盛り上げていきましょう!
■企画政策課 所属 森岡昇夢(もりおかしょうむ)隊員
「那須塩原に来てゴルフにハマりました!自然の中でのゴルフ最高!ベストスコア86まで成長!」
2020年12月から活動しています、森岡です!地域おこし協力隊になるまでは地元愛知県で過ごし、大学卒業後は自動車部品を取り扱う会社で生産管理という仕事をしていました。現在は、SNSでの地域の魅力発信や、コロナ禍で実施できていなかったイベントの企画などを行い、楽しく活動しています。協力隊になる前から地域のために働くことに興味があり、協力隊になるべく各地を巡っていました。そんな中、本市の人たちの優しさに触れ、すてきなまちだと感じ、本市の地域おこし協力隊になることを決めました。
着任してからもう間もなく3年の月日が経とうとしています。地域の皆さんの優しさが無ければここまで活動できていなかったと思います。本当に貴重な経験を積むことができました。ありがとうございました。12月8日をもって任期を満了し、地域おこし協力隊を退任する予定です。残りの活動期間もあとわずかですが、那須塩原市のために尽力していきますので、よろしくお願いします!
▽協力隊交流サロンで活動報告会
本市の協力隊だけではなく、近隣市町の協力隊とも情報交換をしています
▽道の駅でマルシェを開催しました!
協力隊でもブースを設置し野菜を販売。多くのお客さんでにぎわいました
■企画政策課 所属 田浦梨央(たうらりお)隊員
「移住して身体を動かすことが少なくなりましたが最近ボクシング始めました!」
私は地域おこし協力隊として、ART369プロジェクト(黒磯駅周辺から板室温泉までの板室街道沿いを「ART369」と銘打ち、アートで地域を盛り上げるプロジェクト。アートを地域に根付いたものとするため、さまざまなアーティストを呼び、ワークショップや展示会の開催、事業者間の連携強化を図る。以下369PJ)の実施や地域のアートを活かしたまちづくり活動の支援、情報発信などを中心に活動しています。
協力隊になろうと思ったきっかけは、初めて本市を旅行で訪れたときに、地域の人たちと交流し、人の温かさやまちの魅力を肌で感じ、「アートを通して伝えたい」「残していきたい」と思ったからです。
協力隊として活動してから半年が経ちました。主に369PJの運営に携わっており、イベントが盛りだくさんで充実した日々を過ごしています。今までにない経験と体験をして、考えながら学ぶ、本当に素晴らしい企画ばかりで私も感銘を受けています。
引き続き、協力隊や369PJから、本市を盛り上げるためのイベントや、アートに触れる機会を皆さんに提供したいと考えているので、楽しみにしていてください!
▽紙を使った花づくり
OG1期生の豊田さんと、紙でお花をつくるワークショップに参加しました
▽アートブックポップアップショップ開催!
世界各地のZINEを取り寄せ、多くの人に、触れて楽しんでもらいました
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