那須塩原市長 渡辺美知太郎
新年明けましておめでとうございます。本年も皆さんの健康と幸せを心からお祈り申し上げます。
さて、昨年4月に、2期目の市政の舵(かじ)取りを担わせていただくこととなり、地方分散の受け皿づくりとして、エネルギーと経済の地域内循環、災害対応力の強化、さまざまな分野でのデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現など、生き延びられるまちづくりのバージョンアップに取り組んできました。
2期目の最重点プロジェクトに掲げている那須塩原駅周辺のまちづくりでは、駅周辺のまちづくりのイメージを市民の皆さんに公表することができました。また、官民連携でプロジェクトを進めるための「那須塩原駅周辺まちづくりグランドデザイン会議」の第1回会議を開催するなど、本格的に動き出したところです。
駅に降り立った全ての人が感動し、「行きたい、遊びたい、暮らしたい」と思えるような、他にはない那須塩原らしさの具現化に向け、引き続き取り組んでまいります。
5年連続で転入超過、移住者が増加している今こそ、市が一体となって、ブランドイメージ「なすしおばらLife」を確立し、市内外に発信することで、まちの魅力を高めていきたいと考えております。
今年は、日本遺産の旧青木家那須別邸に併設された道の駅「明治の森・黒磯」がリニューアルオープンします。青木地区は、環境省の脱炭素先行地域にも選定されており、直売所や飲食機能を持つ物産センターでは、産出額全国2位の生乳を使い、ゼロカーボンによりブランド価値を高めた乳製品の販売を目指します。
また、「スポーツ・健康まちづくり優良自治体表彰2023」の受賞を機に、本市におけるスポーツツーリズムによる交流人口の拡大や、地域活性化、市民の誰もがスポーツに関わることができる環境づくりに取り組んでまいります。
さらに、環境施策では「生物多様性の回復(ネイチャーポジティブ)」、「脱炭素社会の実現(カーボンニュートラル)」、「循環型社会への移行(サーキュラーエコノミー)」の3つを柱とした「2050 Sustainable Vision(サステナブルビジョン)那須塩原~環境戦略実行宣言~」を、昨年9月に公表しました。これは「ネイチャーポジティブ宣言」としても位置付けるものであり、自治体としては全国3例目、県内では初となります。今後もさまざまな環境課題の同時解決や目標達成により、持続可能なまちづくりを進めてまいります。
これまでに培った市民や企業の皆さんとの信頼関係や絆を大切にしながら、那須塩原市を皆さんと共に創ってまいりたいと考えておりますので、市の発展にご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
本年が、皆さんにとって素晴らしい一年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年の挨拶といたします。
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