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わがまち回帰~なすしおばらLifeを考える~(1)

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栃木県那須塩原市

人口減少・高齢化社会が今後さらに進むことを踏まえると、これまで以上に市外から「ヒト・モノ・カネ・情報」などの経営資源を引き寄せる必要があり、そのための魅力づくりやPRが求められる。5年連続で転入者数が転出者数を上回っている本市。一体どこに人々を惹(ひ)きつける魅力があるのか、地理的条件などからわがまちの姿を振り返ってみよう。

■起伏に富んだまち 多様な景観
本市は、平地のみならず山岳部を有する起伏に富んだまちです。西那須野地区の市街地から塩原地内の尾頭トンネルまでの標高差を見ると、580メートル以上(※)。西部に高原山(たかはらやま)、北部に大佐飛山(おおさびやま)や那須連山の最高峰三本槍岳(さんぼんやりだけ)などの山々があります。面積の約半分を占める山岳地帯は、日光国立公園を形成し、塩原温泉と板室温泉、三斗小屋温泉の温泉地を有し、初夏の新緑、秋の紅葉など四季折々の多彩な表情を見せてくれます。

■約8割の市民が住みやすさに肯定的 自然の豊かさが圧倒的理由
令和2年に行った市民アンケート(※)で、本市の住みやすさを聞いたところ、28.5パーセントが住みやすい、49.5パーセントがどちらかというと住みやすいと回答しました。理由を見てみると、「自然が豊かだから」が57.8パーセント、次いで「暮らしやすい気候だから」が29.8パーセント、「長い移動を伴わずに生活できるから」が25.9パーセントという結果になっています。市民自身も「自然が多いこと」を住みやすいポイントに挙げていることを踏まえると、「景観」や「自然を生かした体験活動」、「圧迫感のない生活空間」などが住みやすさに影響を与えていると推測できそうです。

■豊かな自然とほどよい便利さを両立
市全域を俯瞰(ふかん)して見てみると、平地から山間部にかけて、まるで層のように人と自然の共存度合いが変化します。
「豊かな自然」や昔ながらの景観などを残しつつ、市街地エリアを中心に程よい便利さを兼ね備えている点が、那須塩原の地理的特性の一つと言えるでしょう。

※第2次総合計画後期基本計画策定のための市民アンケート。
※国土地理院GSI Mapsより算出。

●市街地エリア
3つの鉄道駅を中心とした周辺地域に、良好な市街地の形成と都市機能の誘導を推進するエリア。このエリアに居住誘導を図るとともに都市機能を集約することで、利便性や行政効率の高いエリアを作ることを目指している。特に黒磯駅、西那須野駅を中心としたエリアでは、国道沿いを中心にさまざまな民間施設が立ち並んでいる。西那須野駅周辺は平成17~26年度、黒磯駅周辺は平成26~30年度に都市再生整備事業により再整備を実施。

●農業・集落エリア
本市の特色ある産業の一つである農業を支え、また、那須野が原ならではの景観・環境を形成するエリア。農業産出額全国10位、生乳産出額全国2位である本市の農業を支える重要なエリアでもあり、昔ながらの景観や集落生活の環境が受け継がれています。

●山間・観光エリア
緩急ある山岳地帯で形成され、那珂川や箒川の源流など、貴重な水源地帯を有するエリア。本市西部の山岳地帯を、山間・観光エリアとして位置付け、豊かな自然環境の保全に努めている。国立公園、自然環境保全地域、保安林などにも指定されており、塩原(写真左)や板室などの温泉観光地では、それらの豊かな自然環境を背景とした土地活用が進んでいる。

●フロンティアエリア
西那須野塩原インターチェンジ、黒磯板室インターチェンジを中心とする地域をフロンティアエリアとして位置づけ、立地特性を最大限生かすことができる工業生産、物流機能などの新たな都市機能を段階的かつ計画的に誘導。これまで、西那須野地区の各工業団地や、最近では那須高林産業団地への企業誘致などが進められてきた。

※エリアの詳細は、本紙またはPDF版2~3ページをご覧ください。

▽市民2,000人に聞きました。
Q.那須塩原市は住みやすいと感じていますか。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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