那須塩原市長 渡辺美知太郎
明けましておめでとうございます。新しい年を迎え、皆さんに心よりお慶びを申し上げます。
那須塩原市は平成17年1月1日に誕生し、令和7年で20周年を迎えることとなりました。この節目を迎えられたのも、市民の皆さん、地域を支えてくださる多くの方々のご尽力とご支援によるものです。心より感謝申し上げます。
本市では、誰もが安心して幸せに暮らせるまちを目指し、福祉、教育、子育てなど、さまざまな施策に取り組んでまいりました。これからも、皆さんが幸せに暮らし続けられるまちであるよう市政に取り組んでまいります。
現在、市の重点プロジェクトとして、那須塩原駅周辺のまちづくりを進めています。昨年11月には、那須塩原駅前広場と大通りを使ってウォーカブルな空間を創出し、公共空間の利活用を検討するための社会実験イベント「D’harvest Walk Fest(ダーベストウォークフェスト)」を開催し、多くの方にご参加いただきました。この結果を踏まえながら「那須塩原駅周辺まちづくり基本計画」の策定を進め"駅周辺を中心とした、人々から選ばれる魅力あふれるまち"を目指して官民連携で検討を進めてまいります。
近年、移住先として本市を選んでいただくことが増えており、ありがたいことに6年連続で転入超過となっています。この流れを止めないためには、市の魅力を向上させ、多くの方にその魅力を知ってもらうことが大切であると考えます。
このたび、市誕生20周年を迎えることを契機に、戦略的なブランディングを展開していく「ブランドニットプロジェクト」を始動しました。昨年は、市民や関係者の皆さんとの対話を重ねながら"那須塩原らしさ"とは何かを探ってきました。今年は、プロジェクトを通して決定したブランドコンセプトを基に、これまでプロジェクトにご協力いただいた皆さんをはじめ、官民連携により、各方面にさまざまなプロモーション活動を展開してまいります。市外へのアピールだけでなく、ブランディングによって市民の皆さんが地域の魅力を再発見し、改めてわがまちに誇りを感じるきっかけにしていきたいと思います。
そして、環境施策においては、「ネイチャーポジティブ(生物多様性の回復)」、「カーボンニュートラル(脱炭素社会の実現)」、「サーキュラーエコノミー(循環型社会への移行)」の相互連携による相乗効果で「2050 Sustainable Vision(サステナブルビジョン)那須塩原~環境戦略実行宣言~」の実現を目指します。昨年は、企業や学校などさまざまな主体と連携し、ネイチャーポジティブに向けた取り組みや3R+リニューアブルの取り組みを加速させたほか、道の駅「明治の森・黒磯」が環境負荷の少ない建物でリニューアルオープンしました。環境への取り組みは、地方だからこそチャレンジできることがあり、「地方から成功事例を作る」ことが全国のトップランナーを目指す那須塩原市の使命であると感じています。
豊かな自然と共生しながら、資源と経済の地域内循環に向けた取り組みにより持続可能な環境都市を構築することで、本市の経済をより活性化させ、防災力や地域コミュニティの強化など地域課題の解決と同時に、市民の皆さんの幸福度や地域の魅力度を向上させる取り組みを進めてまいります。豊かで自立した地域をつくり、「ここにいれば生きのびられるまち那須塩原」を目指します。
これからも、地域の皆さんとの信頼関係を大切に、皆さんと共に那須塩原市の未来を創り上げてまいりたいと考えております。今後とも市の発展にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本年が皆さんにとって素晴らしい年となりますよう、心から祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
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