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≪特集≫冬を安全・健康に過ごそう!(1)

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栃木県那須烏山市

年末年始は、寒さに加えて帰省や大掃除、会食など普段と異なった行動をとることが多い時期です。そのような時期、特に高齢者の加齢に伴う身体機能や認知機能の低下などによって、思いがけない事故が増える可能性があります。
また、冬の寒さが厳しくなると、電気やガス、石油などを使った暖房器具を使用する機会が増えます。しかし、身近な製品の中には、使い方を間違えると火災や事故につながるものもあります。
今回の特集では「冬に気を付けたい家庭内での事故」と「暖房器具による事故・火災」を中心に、事故防止のためのポイントのほか、動くことが億劫になってしまう冬こそおすすめしたい自宅でできる簡単ストレッチを紹介します。
自分自身だけではなく、家族や近所の人とも情報を共有し、また、帰省したときには、危険な物や場所がないか家族みんなで確認するなど、安全で健康な冬を過ごせるようにしましょう。

【冬に気を付けたい家庭内での事故】
これからの時期は、入浴時の事故や食べ物をのどに詰まらせる窒息の事故、転倒・転落による事故が増えます。市内でも毎年事故が発生し、死亡者も出ています。

◆入浴中の死亡事故は交通死亡事故の2倍!?
[市内では過去5年間の11月~2月に計64件の救急要請がありました!]
厚生労働省人口動態統計(令和3年)によると、高齢者の浴槽内での死亡者数は、交通事故の死亡者のおよそ2倍となっています(政府広報オンラインより引用)。
入浴時の事故は冬に多くなり、その原因の1つはヒートショックです。ヒートショックとは、暖房をつけている部屋から脱衣所や浴室といった寒い部屋に入ったときに、急激な気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管に疾患が起こることで、めまいや失神、心筋梗塞などの原因となり、死に至ることもあります。

▽ヒートショックを防ぐポイント
・暖房設備などで脱衣所や浴室を暖める。
※暖房設備がない場合は、お湯を張った浴槽の蓋を開けておくと効果的です。
・入浴する際の湯温は41℃以下、湯につかる時間は10分までを目安に。
・入浴前に水分補給をする。
・浴槽から急に立ち上がらないようにする。
・食後すぐや飲酒後の入浴は避ける。

▽高血圧への対策も重要です
高血圧の人は、そうでない人よりもヒートショックを引き起こしやすくなります。本市では、高血圧で治療している人が多いため、塩分を摂りすぎない食生活や適度な運動にも気を配り、高血圧を予防しましょう。

○お風呂で溺れている人を発見したら
(1)浴槽の栓を抜きつつ、顔を水面から出す。
(2)反応がなければ、すぐに119番通報する。
※浴槽から引き上げられれば脱衣所などで、引き上げられないときには、お湯が抜けてから浴槽内で応急手当を行いましょう。

◆食べ物による窒息事故
肉や餅などをのどに詰まらせて窒息してしまう事故は通年で発生しています。これからの時期は餅を食べる機会が増えることから、特に注意しましょう。
お年寄りだけでなく、小さなお子さんの窒息事故も発生していますので、注意しましょう。

▽窒息事故を防ぐポイント
・肉や餅などは食べやすいように小さく切って、よく噛んでから飲み込む。
・飲み物や汁物などを飲み、のどを潤してから食べる。

◆転倒・転落による事故
冬の室内では、カーペットやその電源コードなどにつまづいてしまったり、洋服を厚着することで身動きがとりづらかったりするなど、転倒の危険が高まります。
また、大掃除などで高い場所を掃除しようと踏み台を使用し、バランスを崩して転倒する事故も発生していますので、室内での事故に注意しましょう。

▽転倒・転落事故を防ぐポイント
・カーペットの端は留めておく。
・動線上に電源コードなどを引かない。
・床に新聞紙やチラシを置かない。
・脚立や踏み台を使った作業をする場合は、広いステップがついた体のバランスを取りやすい用具を使い、安定した場所で行う。

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