460年以上の歴史を誇る日本一の移動式野外歌舞伎舞踊が行われる「山あげ祭」が、7月26日(金)から28日(日)までの3日間、烏山市街地で開催されました。期間中は約6万2千人の観光客が訪れ、多くの人でにぎわいました。
山あげ祭実行委員会(川俣純子実行委員会会長)では、今年も案内所やシャトルバス、桟敷席の運営をはじめ、山あげ祭情報の発信、駐車場や食事処の確保など、おもてなしの充実に向けた様々な企画を実施しました。
また、6町や山あげ保存会芸能部会に安全管理者を設け、祭典従事前に関係者に抗原検査を実施したほか、熱中症予防対策のため、これまでの猛暑への対策に加え、定点地の屋外の気温が37℃を超えた場合は公演中止とする基準を設けるなど、安全対策の取り組みも強化されました。
桟敷席の設置ではJAなす南の皆さんに、若衆として足利銀行、栃木銀行、烏山信用金庫、矢崎部品(株)栃木工場、栃木トヨタ自動車(株)の皆さんにご協力いただきました。
今月号では、「山あげ祭」の熱い3日間の様子をお伝えします。
■25日(木)前夜祭
本番に向けて準備万端
・午後5時から仲町会所で会所開き。
・午後7時30分から笠揃(かさぞろえ)式。その後、雨天のため上演場所を烏章館に移して午後8時30分から芸題「子宝三番叟(さんばそう)」と「戻橋(もどりばし)」が披露された。
■26日(金)祭り初日
待ちに待った祭り本番!
・午前6時から「出御祭(しゅつぎょさい)」(神様を乗せたみこしを仲町若衆が八雲神社から仲町十文字の御仮殿(おかりや)に奉還する)。
・午前9時30分から仲町十文字の御仮殿前で「天王建(てんのうだて)」(芸題「戻橋」)が奉納された。
・余興は正午から鍛冶町、午後3時から日野町を訪問(芸題「戻橋」)。
・午後6時30分から仲町で「子ども歌舞伎」(芸題「将門」)、午後8時からは芸題「戻橋」が上演された。
■27日(土)祭り2日目
雨にも負けず、祭りは熱を帯びる
・午前6時から「渡御祭(とぎょさい)」(再来年の当番町の鍛冶町がみこしを担ぎ各町へ)
・余興は午前10時から泉町、午後0時40分から元田町、午後4時30分から金井町を訪問(芸題「戻橋」)。
・午後7時50分から仲町で芸題「戻橋」を上演するも、開始直後に突然の豪雨に見舞われ中止に。その後、午後8時30分からは芸題「将門」が烏章館で上演された。
■28日(日)祭り最終日
暑い熱い祭りの集大成!
・午前10時50分から仲町で「子ども歌舞伎」(芸題「将門」)、午後0時30分から金井町、午後3時から仲町で芸題「戻橋」が上演された。
・午後5時から「還御祭(かんぎょさい)」(来年の当番町の泉町が八雲神社に神様を乗せたみこしをお宮入りする)。
・午後6時から八雲神社前で泉町以外の5町による「ぶんぬき」が行われた。
・午後7時30分から仲町で芸題「戻橋」、午後9時30分から芸題「関(せき)の扉(と)」と千秋楽の芸題「老松(おいまつ)」が披露された。
・午前0時30分頃みこしがお宮(八雲神社)入りし、熱気に満ちた3日間の祭りに幕を下ろした。
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