『気軽に立ち寄れる本屋を』
髙田直樹さん
髙田さんは県内の書店に勤める傍ら、「本屋が少ない市内に、気軽に本が買える場所をつくりたい」と、父親が所有していた納屋に手を入れて、3年前に古本屋をオープンしました。お店には文庫や絵本、エッセイなど子どもからお年寄りまで幅広い年代が楽しめる本が並びます。
高校生の頃から本に親しんでいた髙田さんは、本が好きという一心で書店に就職。勤めながらも、いつかは自分のお店を構えたいという夢を持っていたそうで、「お客さんと会話のやりとりはもちろん、本棚を通してのやりとりも、ある種一つの意思疎通の方法。お客さんが読みたい本はどんなものかを感じ取って、おすすめの本を自分で選んで本棚に並べることが楽しいんです」と、本屋を営む充実感を覚えます。
「本を買ってもらうことだけではなく、お店の中で交わされる全ての会話やお客さんがかけてくれる言葉が嬉しくて、仕事のやりがいにつながっている」と優しく目を細める髙田さん。今後の展望を聞くと「ふらっと、気軽に立ち寄れるようなお店であり続けたい。いずれは、市内にもっと本に触れられる場所を増やすことができれば」と笑顔で語りました。
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