『ふるさとの民話を次の世代へ』
烏山語りの会 会長 五月女佳子さん
五月女さんは、地域に伝わる民話を語り継ぐ「烏山語りの会」の会長を務めています。烏山語りの会は平成17年9月、語りについて学ぶ公民館講座の受講生を中心に結成。五月女さんは結成当初から会の中心となり、現在は、メンバー11人で活動しています。活動について「人との新しい出会いやふれあう機会が増え、交流の輪が広がっていくのが楽しい」と充実感に満ちた表情を見せます。
市内には100話以上の民話が伝わり、その一部を語り継いでいる五月女さん。民話を語るうえでは、民話の出来事を知っている人に話を聞いたり、民話が生まれた場所に赴いたりして物語の情景を見聞きし、語りに反映しています。また、元々の物語の筋は変えずに文章を肉付けしたり省略したりして、自分の言葉で話すことを大切にしているそうです。
五月女さんの活動のモットーは、とにかく楽しく。「語り手が楽しそうなら、聞き手も楽しく聞いてくれると思うし、楽しんで聞いてくれる姿を見るのが活動のやりがいにつながる」と話します。今後について「長く活動を続けて、民話を若い世代に継承していくことが目標。一緒に活動してくれる人が増えると嬉しい」と笑顔を見せました。
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