◆庁舎整備基本構想(原案)について 市民の皆さんと意見交換を実施
庁舎整備検討委員会において検討を重ねてきた那須烏山市庁舎整備基本構想(素案)の検討結果がまとめられ、10月1日(火)、川俣純子市長あてに答申書が提出されました。
市では、答申の内容を踏まえ、市の方針として、那須烏山市庁舎整備基本構想(原案)を策定するとともに、市民の皆さんのご意見などをいただくために、パブリックコメントを実施しました。
そのほか、職員出前講座やタウンミーティングを開催し、庁舎整備や今後のまちづくりについて、市民の皆さんと意見交換を行いました。
本号では、パブリックコメントや意見交換でいただいたご意見のほか、庁舎整備に関して、市に提出された提案書および要望書の内容についてご紹介します。
▽職員出前講座
11月25日(月)に、横枕文化伝承センターにおいて、境地区在住者で構成された団体のSakai Dream Heroesからの依頼により、「庁舎整備と今後のまちづくり」をテーマとした職員出前講座を開催し、17人が参加しました。
『主なご意見』
・用事が無くても集うことができる庁舎や公共施設の整備を行ってほしい。庁舎は住民にとって利便性の高い場所に整備すべき。
・庁舎や公共施設の整備と併せて、市内に働く場所を創出していく取り組みをしてほしい。
・人口の減少や雇用の創出など、本市には課題がたくさんある。行政側も課題解決に繋がる効果的な対策を展開してほしい。
・JR烏山線の廃線は、那須烏山市にとっては死活問題。JR烏山線存続のためにも、JR烏山駅周辺への新庁舎整備が最適だ。
▽市長と話そう!なすからタウンミーティング
12月1日(日)・14日(土)に南那須公民館において、また、8日(日)・22日(日)に烏山公民館において、「那須烏山市庁舎整備基本構想(原案)」をテーマとしたタウンミーティングを計4回開催し、延べ68人が参加しました
『主なご意見』
・駅は公共交通の拠点であるため、駅周辺に庁舎ができれば、多くの人がアクセスしやすい。JR烏山線の利用向上も含めてJR烏山駅周辺への庁舎整備を支持する。
・高校生や保護者からは「駅近くに庁舎があれば、自分たちも利用しやすい。神長なら高校生が利用することはない」と話が出ていた。こうした声を踏まえた庁舎整備を進めてほしい。
・新庁舎の建設地は、旧南那須と旧烏山の間の神長あたりにつくるのが良い案と考える。
・JR烏山線の存続を主に考えるのであれば、大金駅前に新庁舎を建設しても良いのでは。
・周回遅れの本市の未来のため、前向きな議論、決議をお願いしたい。
庁舎整備ニュースレターのバックナンバーは、市ホームページで確認できます。
庁舎整備に関するご意見については、住所・氏名・連絡先をご記入のうえ、メールで下記あてお送りください。
問合:総合政策課庁舎整備推進室
【E-mail】sohgohseisaku@city.nasukarasuyama.lg.jp
◆那須烏山市庁舎整備基本構想(原案)に関するパブリックコメント
11月1日(金)~12月1日(日)の期間、庁舎整備基本構想(原案)に関するパブリックコメントを実施しました。
その結果、44人からご意見などが提出され、基本構想(原案)に対して「賛成」が40人、「反対」が2人、「その他」が2人となっています。
ご意見に対する市の考え方については、市ホームページに掲載していますが、ここでは、ご意見の一部を抜粋してご紹介します。
○賛成
・JR烏山線の存続を考えるならば、JR烏山駅周辺に新庁舎を整備することは理にかなっている。JR烏山駅を核とした新たなまちづくりを進め、市街地の活気を取り戻してほしい。
・庁舎機能に加え、コミュニティスペースやイベントスペースとして、観光と連携した色々な活用が見込める。
・現庁舎は次に大きな地震があれば大変な被害を受けることが懸念される。災害はいつ発生するか分からない。早く整備してほしい。
○反対
・南那須庁舎と烏山庁舎それぞれを最低限の費用で改修または新築するのが最善。土地取得の必要がない現状維持の分庁方式を提案する。
・JR烏山駅周辺では職員駐車場を含めた十分な敷地が確保できないのではないか。
○その他
・デジタル化の推進による職員数削減や行政組織の見直しが必要。
・庁舎整備に際しての事業手法(公設公営方式・公民連携方式)の考え方の整理が必要。
◆庁舎整備に関する提案・要望書が提出されました
▽神長地区に那須烏山市庁舎建設を推進する会からの提案書
12月26日(木)、神長地区に那須烏山市庁舎建設を推進する会(代表世話人:水上正治氏)から市長あてに、「神長地区に那須烏山市庁舎建設の提案書」が提出されました。
『提案書の内容』
JR烏山駅周辺が新庁舎の候補地として選定されたが、移転補償費用や既存住民との移転交渉に多くの時間と費用を要することや、敷地面積が狭いこと、烏山水処理センターが災害ハザードエリアにあり、防災拠点には適さない。また、庁舎建設要望区域における地権者の大半が会員で、土地売却を含めて地元の協力体制が整っている。新庁舎候補地であるJR烏山駅周辺より、神長地区が優位性があるため、候補地の再比較・検討を提案する。
▽金井町連合自治会からの要望書
12月27日(金)、金井町連合自治会(金井自治会・南自治会・あたご自治会・金三自治会)から市長と市議会議長あてに、「庁舎整備に関する要望書」が提出されました。
『要望書の内容』
急激な少子高齢化や人口減少により、大型店舗の撤退や老舗の閉店が相次ぐなど、中心市街地が空洞化し地域の活力低下が進む中、JR烏山線の廃線が現実のものになれば、これまで以上に地域活力が失われるだけでなく、本市にとって計り知れない痛手を被ることになる。このようなことから、新庁舎を核とした新たなまちづくりの推進による中心市街地の活性化や、那須烏山市の今後の発展のためにも、JR烏山駅周辺に新庁舎の整備を要望する。
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