本市の公共交通機関は現在、利用者の減少などにより大きな存続の危機に直面しています。このまま利用者数が減少すると地域社会にとって欠かせない交通手段を失う恐れがあります。
公共交通は、特に移動手段を持たない高齢者や学生などには欠かせないものであり、今は自家用車を運転している人も、将来、年齢などの理由で運転できなくなったとき、公共交通がなくなると生活の質の低下を招くほか、地域の経済や社会活動に大きな影響を及ぼします。
今回の特集では、本市の公共交通機関である「JR烏山線」と「市営バス」について、将来にわたり継続して運行していくために変更した内容などを紹介します。
【JR烏山線】
本市の烏山駅から高根沢町の宝積寺駅までを結び「からせん」の愛称で親しまれるJR烏山線。令和5年4月には、開業から100周年、令和6年3月には、JR烏山線を走る蓄電池駆動電車「ACCUM(アキュム)」の導入から10周年を迎えました。
◆年間「往復5回」利用を目標に
市では「乗って残そう烏山線!」を合言葉に、皆さんにJR烏山線の積極的な利用を呼び掛けています。
「往復5回」利用とは、路線存続やバス運行への転換など見直しの基準となる平均通過人員(1日1キロメートルあたりの平均輸送量)1,000人を下回らないために、通学利用者の推計をもとに試算した目標値です。
一人ひとりの心がけや行動がJR烏山線を存続させ、地域を支えることに繋がります。今後も地域の生活を支える足として、観光の玄関口として、そして、地域の魅力そのものを担う重要な資源として、JR烏山線を未来に残すために、家族や友人、地域の皆さんと楽しみながら利用してみませんか。
◆3月15日から 烏山駅の利用方法が変わります
▽変更内容
3月14日(金) 券売機によるきっぷの発売を終了
3月15日(土)~ 駅係員が終日不在・駅構内のトイレを閉鎖
▽3月15日以降のきっぷや定期券の購入方法
烏山駅では、券売機の営業終了に伴い、きっぷの購入や定期券の購入および更新ができなくなります。定期券は、宇都宮駅や宝積寺駅などに設置されている指定席券売機やみどりの窓口で購入することになります。詳しくは、各ホームページでご確認ください。
◆3月15日から 烏山駅の駅係員が終日不在(無人駅)になることに伴い、利用方法が変わります
JR烏山線の乗り方をマスターして出かけよう!
▽乗車方法
『烏山駅(無人駅)から乗車する場合』
(1)烏山駅に設置される「乗車駅証明書発行機」から「乗車駅証明書(※1)」を取ります。
(2)乗りたい車両のドアの「開」ボタンを押して乗車します。
※1「乗車駅証明書」は、宇都宮駅などに設置されているのりこし精算機を利用できます。
『滝駅~下野花岡駅(すべて無人駅)から乗車する場合』
(1)進行方向1両目、1番うしろのドアの「開」ボタンを押して乗車します。
(2)乗車後、車内で「整理券」を取ります。
定期券をお持ちの人は、そのまま乗車できます!
▽降車方法
『烏山駅~下野花岡駅(すべて無人駅)で降車する場合』
(1)進行方向1両目、1番前のドアの「開」ボタンを押して降車します。
(2)きっぷをお持ちの人は、乗務員に渡し、降車します。定期券をお持ちの人は、乗務員に定期券を提示し、降車します。
(3)精算が必要な場合は、乗務員へお申し出のうえ精算し、降車してください。
『宝積寺駅~宇都宮駅(すべて有人駅)で降車する場合』
・乗車駅証明書をお持ちの人…のりこし精算機または駅の改札口で運賃を支払います。
・整理券をお持ちの人…駅の改札口で運賃を支払います。
・きっぷをお持ちの人…自動改札機を利用するか、駅係員にきっぷを渡します。
・定期券をお持ちの人…自動改札機を利用するか、駅係員に定期券を提示します。
◆無料駐車場にパーク(駐車) and JR烏山線にライド(乗車)
パークアンドライドは、自宅から最寄りの駅や目的地の手前まで自動車で行って駐車し、そこから公共交通機関を利用して目的地まで移動する方法です。自動車を公共交通機関に切り替えることで環境にやさしく、渋滞も少なくなり、時間どおりに目的地まで行くことができます。
JR烏山線沿線には、無料の駐車場があります。この機会に、ぜひ、ご利用ください。
○JR烏山線沿線(市内)の無料駐車場
※鴻野山駅には、送迎時のみ利用可能な転回場があります。
※7日間を超えて駐車する場合は「市民駐車場長期使用届」を市役所総務課に提出する必要があります。
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