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かっこう

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栃木県那須町

11月になり、北風が吹いて気温が低くなってくると、干し柿を作る時期がやってきます。子どもの頃、黙々とできる干し柿作りの作業が好きで、毎年この時期を心待ちにしていました
まず、玄関先にブルーシートと座布団を敷き、自分の作業場を確保します。次にかごいっぱいに詰まった黄色や橙色の柿の中から、むきやすそうなものを取り出し、作業開始です。ハサミで枝をT字に切りそろえ、包丁でヘタを丸く残しながらその周りの皮をむき、次に皮むき器で残りの皮を丁寧にむいていきます。それをひたすら繰り返し、ビニールひもに通せば完成です。軒先につるし、甘くなるのを待ちます
干し柿には食物繊維やカリウムなどが多く含まれており、私たちに不足しがちな栄養素を補うことができます。一方、糖質も多く含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。柔らかくトロっとした食感に、凝縮した甘さが癖になる干し柿ですが、子どもの頃の私は、それが苦手でした。こげ茶色になるまで待ち、硬くなった実を少しずつ食べるのが好きだったことを思い出します。懐かしくなり、実家に電話をしてみました。「今年はもう干し柿作ったの?」「まだこれからだよ。もっと寒くなってから」ここ数年は食べるのみでしたが、今年は久しぶりに作る楽しみを味わえそうです。

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