かっこう

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那須ロープウェイ山頂駅に降り立ち、すぐに出口へ向かう。目の前に飛び込んできたのは、真っ青な空に白い雲、灰色の山肌に生えた緑色に輝く草木だった。「きれい。気持ちいい」時折吹いてくる風が心地よかった
先月号で紹介したトレッキングを、思いのほか早く体験することができた。那須中学校の「全校防災andクリーン登山」だ。生徒たちの列に混ざり、シャッターを切りながら進む。だんだんと傾斜が急になり、土が多かった足場もゴツゴツとした岩場に変化していった。「きつい」ゼーゼーと息が切れ、足が重く感じる。撮影は一旦諦め、登ることに専念した。なんとか山頂にたどり着き、ここでやっと景色を眺める余裕が持てた。「いい風」清々しい空気を体いっぱいに取り込み、自分自身がこの場所と一体になれたような気持ちになった
那須岳は、日頃から、様々な自然の恵みを与えてくれている。壮大な眺めや登山、温泉などを楽しむことができる。現在は静穏な那須岳だが、いつかは噴火すると考えられている活火山であることを忘れてはいけない。火山噴火は大きな災害を起こす自然現象だが、噴火の前には様々な前兆現象が起きる。町では、那須岳火山防災マップとハンドブックを作成している。いざという時に落ち着いて行動できるよう、日頃からの準備を心掛けたい。