よく晴れた朝、太陽の光を浴びたくなり窓を開ける。とたんに乾燥した冷たい空気が頬をサッとなで、慌てて窓を閉めた。大寒を過ぎ暦の上では春とはいえ、寒さはまだまだ続いている。昨夜降った雪で小さな雪だるまを作りながら「最後にかまくらを作ったのはいつだったか」と思い出していた。記憶にあるのは、小学生の頃、自宅の庭に降った雪を集め、兄弟たちと夢中になって作ったことだ。確か子どもなら2人は入れる程の大きさだったと思う。溶けて元の形がなくなるまで思う存分遊んだ
1月から2月にかけ、町内の小中学校ではスキー教室が行われる。自然に親しみ、スキーの基礎を学び、集団生活のマナーを身に付けるなどの目的がある。この教室がスキーを体験する唯一のチャンスという子どもも少なくない。我が子もその内のひとりで、この貴重な体験を毎回楽しみにしていた
スキーやスノーボードの冬のレジャーに欠かせないスキー場だが、雪不足の影響などで廃業が増えている。那須町も例外ではなく、町内唯一のスキー場「マウントジーンズ那須」は今シーズンの営業終了をもって閉鎖される。雪と触れ合い、自然を感じるなど、子どもたちにはより多くのことを体験してほしいと思っている。そこで得た知識や技術が、自身の糧になることを願っている。
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