町では、今年3月に「第9期高齢者福祉・介護保険事業計画」を策定しました。この計画を策定するにあたって65歳以上の町民を対象に実施したアンケートでは「病気やけがで長期の療養が必要になった場合、どこで療養したいですか」という問いに対し、「病院」が34.2%で最も高く、次いで「考えたことがない・今はわからない」が25.6%、「自宅」が23.2%となりました。重度の介護状態になったときや介護する人がいない場合の選択肢となる「介護施設」と回答した人は9.5%にとどまりました。介護が必要になったときに誰もが考える介護施設(特別養護老人ホーム)への入所について、町の現状と町民の声を紹介します。
■病気やけがで長期の療養が必要になった場合、どこで療養したいですか。
男女別・地域別・年齢別すべてで「介護施設」と回答した人の割合は低い結果となりました。
■町内の特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは町内に4カ所あり、町では、適切な定員を把握し計画的に整備してきました。直近の過去3年の施設サービスの利用は、コロナ禍の影響もあり、見込みよりも低い状況が続いていました。第9期計画期間中においても需要を満たすことができると判断し、今後3年間は、町内に新たな建設は見込んでいません。今後も高齢者数や地域の状況に応じて施設整備を検討していきます。
■入所までの流れ
◇ケアマネジャーに相談
要介護3以上の要介護認定を受けており、自宅での生活が難しくなったら、早めに相談しましょう。病院に入院している場合、またはその他の施設に入所している場合は、病院や施設のスタッフに相談することができます。
◇入所申込み
入所を希望する施設に申込書を提出します。ケアマネジャーに提出を依頼することもできます。また、複数の施設に申込み可能です。
◇入所判定
本人の心身状況、家庭環境等に応じて、優先度の高さを施設が決定します。空きがない場合、優先度が低い場合は、入所待ちをすることがあります。
◇入所決定
施設が空き次第、順番に入所が決定します。入所の際は住民票異動の手続きが必要となります。
広域型:市町村を問わず入所できる施設
地域密着型:那須町の被保険者のみが入所できる施設
■住所地特例制度
町外の特別養護老人ホームに入所し町外に転出しても、引き続き那須町の被保険者となる特例制度が適用されます。
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