私たちの生活で「自由に移動できること」はとても大切です。近年、高齢になり自家用車を使えない方が増えていますが、バスやタクシーなどの公共交通や、町が運営する町民バス・デマンド型乗合交通だけでは、十分に移動の手段が確保されているとはいえない状況です。これは本町だけでなく、地方共通の課題となっています。
この課題を解決し、公共交通を補完する移動の手段として、全国的に注目されているのが「たすけあい交通」です。タクシーやバスの運転資格を持たない方が、空いている時間にお手伝いとして送迎するものです。
町にもたすけあい交通を実施している団体や個人がいますが、実施範囲が限られ、担い手も少ないため、まだまだ移動の要請に応えられていない状況です。
■たすけあい交通って何?
地域住民の自動車送迎により、一人では外出しにくい高齢者や障がいのある方などの買い物や通院といった日常生活における移動を助け合う活動です。
■たすけあい交通講座開催
12月12日(木)、那須町生活支援体制整備事業(なすあった会)によるたすけあい交通講座が開催されました。栃木県移送サービス連絡協議会の小林泰進氏・千葉一正氏を招き、たすけあい交通を地域住民が実施するにあたっての注意点や法令、運転技術などの講話を実施しました。
■住民相互のたすけあい
今後、高齢化社会が進んでいくなかで、さまざまな地域資源を活用し「自由に移動できる社会」を作っていくことが重要となります。その選択肢の1つとして、たすけあい交通に対する理解を深め、関心を持ってもらい、担い手を増やしていくことが必要です。
町では、今後もたすけあい交通の担い手を増やすため、さまざまな取り組みを実施します。
たすけあい交通に関心がある方は、お問い合わせください。
問合せ:
・保健福祉課地域支援係【電話】72-6910
・那須町社会福祉協議会【電話】72-5133
<この記事についてアンケートにご協力ください。>