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ひろコラムNo.139

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栃木県野木町

野木町長 真瀬宏子
■ふりかえると
私が町長に就任した頃は、様々な課題が山積で、ずいぶん思案に暮れたものでした。その中でも「煉瓦窯の修復問題」は解決すべき大きなものの一つで、修復するか、そのまま放置するか、思案に暮れました。
そんな時、学生時代に先生に「栃木県では野木町にあるホフマン式煉瓦窯は重要で価値ある文化財だから心に留めておくように!いつか行ってみるといい」と言われたことを思い出しました。煉瓦窯を実際に見ると、少しずつ壊れかかっていました。このままでは手遅れになる、早く修復しなければと思いました。
町議会も煉瓦窯保存基金の立ち上げに、全員が賛成してくれました。国や県の支援のもと、概算6億円の修復費用が掛かることもわかりました。その修復工事の間に、3.11東日本大震災があり、煉瓦窯の一部がゆがみましたが、修理中だったので補修工事もできたので、今思ってもよかったと思います。
修復工事が終わって、交流センター「ホフマン館」もオープンしてからというもの煉瓦窯は、野木町の観光スポットのようになっています。最近では渡良瀬遊水地へのサイクリングや自然観察の中継地にもなっているようです。ちょっと休憩にはこびとカフェもいいですね。乗馬クラブ「クレイン」もいい雰囲気を作っています。雰囲気と言えば、メタセコイヤの並木道やバラ、紫陽花の花々もいい雰囲気です。焼き物体験もできます。
煉瓦窯が蘇って、みんな周りも元気になりました。ふりかえると感慨深いです。

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