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広報連絡委員レポートNO.451

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栃木県野木町

■神社は一つ、祭りは二つ!
広報連絡委員 松本 圭司
早いもので今年も、十二月となりました。皆さんにとって、どんな一年だったでしょうか?
十二月と言えば、大字野木地区では野木神社の「帰社祭」が十二月三日に行われる予定です。この祭りの由来は古く、鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』にも出てきますが鎌倉幕府の成立前、「野木宮合戦」で反源頼朝軍に対し、源頼朝に味方する小山氏一族が勝利し源氏の政権樹立に寄与したことと関連していると言われています。
古い歴史と伝統ある「帰社祭」(提灯もみ)ですが幾多の変遷の中で、今の形になったのは昭和四十年からと言われています。昭和三十年代には、神社境内に、にわか作りの舞台が設けられ、芝居が演じられました。娯楽の少ない時代でもあり、芝居見物は楽しい催し物でした。提灯もみと云えば、お隣の古河市でも行われていますが、古河の方は、正確には「提灯竿もみ」です。古河の方が野木よりも盛大に行われていますが、その起こりは、野木神社の祭礼に付随した行事が、独自の発展をしたものと言えます。元を正せばその昔、大字野木は古河藩領であり古河の人々も共に野木神社の氏子でありました。明治時代の廃藩置県により栃木県と茨城県に分かれて、古河の人々は野木神社の氏子では無くなりました。戦後、マッカーサー指令で、氏子外での祭礼が出来なくなりその因(いん)で、今の形になったのではないでしょうか。古河の祭礼では、初めに野木神社の宮司による祭祀があり、その一点で野木神社の帰社祭との繋がりを保っています。
帰社祭当日は、氏子地域ごとに「溜まり」を設けて参詣者をもてなしてくれます。クライマックスは子供たちによる提灯もみで、午後七時ごろから行われます。歴史と伝統ある「帰社祭」に是非お出かけ下さい。
※新型コロナウイルスの影響により中止となる場合があります。

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