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広報連絡委員レポートNo.456

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栃木県野木町

■石塔群の保存整備
広報連絡委員 田村 悟
皆さんは、「ポタリング」(=のんびり自転車散歩)という言葉を耳にされたことがおありでしょうか?
野木町でも観光協会発行のポタリングマップがあり、様々あるコースのうち石仏・古墳コースで若林地区の石塔群(マップでは石仏群)が紹介されています。
石塔群は、かつて若林区内の辻々や廃寺となった青蓮寺(しょうれんじ)にあったものを先人たちが大切に思い現在の場所に安置したと思われます。
その構成は南北3列の配置で30基あり、内訳は庚申塔5基、十九夜塔4基、地蔵塔6基、僧侶墓石5基、光明真言塔2基、阿弥陀如来立像、聖観音立像、馬頭観音塔、宝篋印塔、念仏供養塔、道標が各1基、その他不詳塔2基となっています。
昨年11月、長年の風雪に曝され一部の石塔には傾きや倒伏が見られていたため、先人たちの思いを繋ぐ地区事業として石塔群の保存整備を行いました。
整備は現状の配置はほぼ変えず、土台を土からコンクリートの基礎に変え、傾きを戻し、倒れていた石塔はしっかり固定、石塔表面は洗われ刻まれた文字がより判別できる姿になりました。特に配置を変更した石塔は道標で、奥三列目の西側にひっそり隠れていたものを前列角に移し「北、間々田方面へ」、「西、友沼方面」、「東、佐川野へ」と記された方向に合わせ往時の風情を感じられるように位置替えをしました。
また、この機会に個々の石塔について町の文化財審議委員の尾島忠信氏にお願いして詳細な調査を行っていただきました。現地で、この調査内容と石塔を一つ一つ照らし合わせてご覧いただくとより興味を持っていただけると思い紙面のQRから閲覧できるよう広報係の方に配慮いただきました。
初夏の風爽やかなこの時期、ポタリングやお散歩がてら石塔群を見学に是非お出かけください。

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