野木町長 真瀬宏子
■忘れない
昨年の元旦早々、能登半島での大地震発災に続き、9月には同地域での大雨災害もあって、ダブル被災には言葉もなく、目を覆うばかりの惨状でした。今頃は雪にも見舞われて、日本海からの寒風にも苦しまれているのではないでしょうか。悲痛な叫びが聞こえるようです。苦しい限りです。
昨年、町内に設けました被災地への募金箱には、多くのご芳志を賜り、誠にありがとうございました。心からの感謝と御礼を申し上げます。年末で締め切り、石川県の方にお送りいたしましたので、遅ればせながらここにご報告いたします。
さて、この野木町でも災害に備えることを最優先に現在行政を進めておりますが、一年のうちに地震や水害が連続して2度も起きる「ダブル被災」が国内に実際あるのだ、という事を目の当たりにしますと、行政が皆様に支援できる最大限のところをしっかりと捉え、自助、共助、公助を想定して、備えなければならない、と思った次第です。
町では「地震」と「水害」を想定した「全町避難訓練」を交互に行ってまいりましたが、これは小さい野木町だからこそ身をもって実際に行える得難い訓練であると思っています。今後も進化した訓練となるよう、改善していければと思っております。
いずれにしましても、災害から人命を守ることを大前提に、今年も進んでまいります。安全で安心なお暮しが継続できますように、力を尽くしてまいります。寒さに負けずに行きましょう。そして被災地の皆様の苦しみを忘れないで行きましょう。
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