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広島平和記念式典派遣事業を実施しました

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栃木県鹿沼市

8月6日、広島に原爆が投下されてから78回目の夏を迎えました。
今なお、世界では、ロシアによるウクライナ侵攻など戦争や紛争が続いており、より「自分事」として平和の大切さについて、認識することが必要な状況です。
鹿沼市では、平成7年に「平和都市」を宣言し、平成9年から、市内の中学生を広島に派遣し、戦争の悲惨さと平和の尊さを学んでいます。
本年度も20人の生徒が広島の地を訪れました。

派遣日程:8月5日(土)~7日(月)
1日日 平和記念資料館、平和記念公園、原爆ドーム等見学
2日目 平和記念式典参列 灯ろう流し
3日目 原爆の子の像に折鶴奉納 被爆体験講話学習

■平和記念式典参列
平和記念式典では、原爆死没者名簿奉納や献花、黙とう、こども代表による平和への誓いなどが行われました。原爆が投下された午前8時15分には、原爆死没者への慰霊や世界の恒久平和を願い全員で黙とうを行いました。

■平和記念公園・国立広島原爆死没者追悼平和祈念館・平和記念資料館
平和記念公園は、爆心地に近い広島の中心部に位置し、原爆ドームや、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館、広島平和記念資料館があります。
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、報告会にお越しくださった柳田邦男氏の企画展が開催されており、被曝の実相を学習しました。
資料館の本館では、目をそらしたくなるような記録の数々が展示されており、派遣団は、このような出来事が二度と繰り返されることのないよう、改めて平和への決意を固めました。

■灯ろう流し
平和記念式典が行われた日の夜に、原爆ドーム周辺で行われる灯ろう流しに参加しました。
灯ろう流しは、原爆で家族や知人を失った遺族や市民たちが追善と供養のため、手作りの灯ろうを川に流したのが始まりといわれています。
派遣団は、平和への願いを込めて灯ろうにメッセージを書き入れ、手流ししました。世界の恒久平和を願い、祈りを捧げました。

■被爆体験講話学習
被爆体験講話学習では、3歳のときに、爆心地から900m離れた母の実家で被爆された飯田國彦先生の体験談を聴きました。
原爆投下直後の悲惨な状況や、身近な人の死、放射線による体調の変化について語る先生のお話は、戦争の悲惨さや理不尽さを強く感じさせるものでした。
派遣団は、先生のお話に熱心に聴き入りました。

■原爆の子の像
原爆の子の像は、原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰め、平和な世界を願って平和記念公園内に造られました。
この像には、世界中からたくさんの千羽鶴が捧げられており、平和を願う人々の強い思いを感じることができます。
派遣団は、市内の各中学校で折った平和への願いのこもった千羽鶴を、各中学校を代表し、原爆の子の像に捧げました。

■中学生たちが派遣事業での学びを市長等に報告しました。
広島平和記念式典派遣団 報告会
8月21日(月)、鹿沼市役所にて広島平和記念式典派遣事業に参加した生徒たちが、派遣期間中の活動報告を行いましたので、その一部を紹介します。

◇北中 加藤千愛さん
私は平和とは、核兵器がなく争いがないこと、全ての人々が思いやりをもち、認め合えることだと考えます。3日間で、戦争の悲惨さや平和と命の尊さなどたくさんのことを学びました。この学んだことを学校のみんなや家族に伝え、平和とは何か、私たちにできることは何かを考え、話し合い、これからは私たちが次の世代の人に、戦争や平和について伝えていきたいです。

◇加蘇中 飯野孝広さん
現地におもむき原爆ドームを生で見た時には、戦争や核兵器がどれほど悲惨なものなのかを考えさせられました。また、平和記念資料館に行き、多くの展示物をみて、人々やその街にもたらした被害の大きさを知るとともに、今、自分達が過ごしている日々が決して当たり前ではないことを実感することができました。3日間で学んだこと、感じたことをたくさんの人に伝えていきたいと思いました。

報告会には、本市出身のノンフィクション作家であり、かぬまふるさと大使の柳田邦男氏も参加し、派遣された中学生と懇談しました。
「派遣事業での経験は、今後生きていく上で、大きな糧になる。」

市のホームページで事業概要、派遣生徒たちの感想文、記録映像を公開しています。
市の公式youtubeでは、令和2、3年度に作成したDVDや令和4年度に実施した事業の記録映像を公開しています。
また、市内図書館、各コミュニティセンターでもDVDの貸出をしていますので、ぜひご覧ください。

問合せ:総合政策課総務係
【電話】63-2138

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