つながる、ひろがる まる博物ものがたり

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鹿沼まるごと博物館の活動や、鹿沼の自然や歴史・文化にまつわるホットな話題を紹介します。

■第16回　鹿沼城はどこ?～まぼろしの本丸～
「鹿沼城は、どこにあったの?」。こんな言葉を耳にすることがしばしばあります。近年、庁舎整備に伴う発掘調査で障子堀が発見されるなど、鹿沼城の知名度は上がってきていますが、地上に残された※遺構は少なく、その姿を想像することはとても難しいです。
鹿沼城の中心部の本丸は、御殿山の野球場になっている場所にありました。東西74m、南北63mのやや歪んだ長方形の範囲を、高さ7～8mの土塁が囲んでいたようです。野球場はこの土塁を崩し、その土で周りの堀を埋めて整備したため、本丸は全く残っていません。

本丸の造成は大正4年から始まりました。昭和15年、町民の勤労奉仕によって、残されていた最後の本丸遺構が整地され、現在の野球場の原形が出来上がりました。左上の写真は市民の方からご提供いただいた、昭和15年の整地作業を伝える貴重な一枚です。
令和6年1月、鹿沼まるごと博物館企画展「鹿沼城」のキックオフイベントとして、本丸の位置をキャンドルライトで再現します。「まぼろしの本丸」が真冬の夜によみがえります。暖かい服装で、ぜひご来場ください。
文化課　課長補佐　永岡弘章
※遺構…昔の建築の残存物

■まるごと博物館からのお知らせ
(1)第9回企画展「鹿沼城」
日時：令和6年2月4日～25日
※詳しくは、広報かぬま2月号でお知らせします。
(2)鹿沼城の歴史的価値の再発見と継承を目指し、古写真や絵図面などを募集します。
お心当たりのある人は、教育委員会事務局文化課(【電話】62-1172)までご一報ください。

問合せ：文化課文化財係
【電話】62-1172