明治時代の浮世絵版画を堪能あれ!

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川上澄生美術館では、特別企画展「文明開化のニッポン浮世絵師が描いた明治」を開催中です。浮世絵版画のなかでも、多色摺りのものを「錦絵(にしきえ)」といいます。
本展では、色鮮やかな明治時代の錦絵36点と、木版画家・川上澄生の文明開化をテーマにした作品48点、合計84点を展示しています。
川上澄生は開港後(かいこうご)のエキゾチックな横浜や、文明開化期の和と洋が入り混じる様子に強い関心を抱き、明治時代の錦絵を収集して楽しむだけでなく、作品の着想源(ちゃくそうげん)としていました。今回ご紹介するのはそのうちの1点、歌川広重(うたがわひろしげ)(三代(さんだい))《横浜波止場(よこはまはとば)ヨリ海岸通(かいがんどおり)異人館之真図(いじんかんのしんず)》(図版)です。海岸通りには洋館が建ち並び、画面手前には、石畳みの波止場(はとば)に集うさまざまな国の人々の姿が描かれています。この作品は、川上澄生の《横浜》という作品に影響を与えています。10月14日(月・祝)まで展示していますので、ぜひ美術館へお越しください。
学芸員　臼井　佐知子

■特別企画展「文明開化のニッポン　浮世絵師が描いた明治」
日時：9月14日(土)～11月17日(日)
場所：川上澄生美術館　2階展示室

■ワークショップ「おもちゃ絵」を作ってみよう!
内容：明治時代のペーパーキットの制作体験
講師：有坂隆二氏(造形作家)
日時：11月2日(土)午後1時〜4時
場所：文化活動交流館　創作工房室
定員：10人
参加費：無料
対象：小中学生(小学1・2年生は保護者同伴)
申込：10月5日(土)午前9時より美術館へ電話で。

問合せ：川上澄生美術館
【電話】62-8272