企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)は国が認定した地方公共団体の地方創生の取り組みに対し、企業が寄附対象の事業を選択し寄附を行う制度で、鹿沼市は6事業の認定を受けています。
今年度、企業版ふるさと納税を活用し、デクセリアルズ(株)から「稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにする」ための事業、帝国繊維(株)から「出会い・出産・子育ての希望をかなえる」ための事業に対し、寄附をいただきました。
鹿沼市に事業所を置く2つの企業が、日頃どのような取り組みをしているのかご紹介します。
■デクセリアルズ株式会社
デクセリアルズ株式会社は、スマートフォンやノートパソコンをはじめとするエレクトロニクス機器、電装化が進む自動車に欠かせない電子部品、接合材料や光学材料など機能性材料の開発・製造・販売を手掛けています。
鹿沼市内に、鹿沼事業所として第1工場と第2工場の2拠点を構えており、第2工場では主力製品の生産拡大のため、2024年9月に新しい工場建設に取り掛かり、2026年度中の稼働を目指しています。
新工場は、スマートファクトリー化の実現や、稼働中に二酸化炭素を排出しない建物となる予定です。また、非常時にも業務を継続できるよう、電気と熱を同時に作るシステムを導入し、サステナブルな工場にするための準備を進めています。
デクセリアルズ株式会社は、変化する社会・環境において、経営理念である「Integrity 誠心誠意・真摯であれ」という姿勢を貫きながら、社会課題の解決を支えるために、デジタル・テクノロジーの進化に欠かせない高付加価値の製品や技術、ソリューションを提供し、持続可能な社会の実現を目指しています。
■帝国繊維株式会社
帝国繊維株式会社の鹿沼工場は、1888年下野麻紡織会社として現在の地でスタートしました。その後、1907年全国的な麻事業の統合のため、鹿沼工場は、日本屈指の総合防災企業である帝国繊維株式会社に吸収合併され、今年で創立117年を迎えます。
業界ナンバー1の地位を誇る消防ホースや防災資機材、消防車輛、防火衣等特殊被服の防災4事業のほか、麻繊維(リネン)、特殊機能繊維製品などの繊維事業を通し、今日に至るまで社会の安全・安心の向上、良質な生活文化の向上に大きく貢献しています。
大規模自然災害の脅威が増大する状況にあって、今まさに国をあげての備えの強化が喫緊の課題であり、防災インフラの老朽化とも相まって、社会や環境のサスティナビリティが問われています。そのような中、帝国繊維株式会社グループは、2023年度より「テイセン未来創造計画」をスタートさせ、第1フェーズを「テイセン2025/未来への基盤作り」と位置付け、《先進的防災事業を確立・発展させ多発化・激甚化・多様化する各種災害の脅威から社会や事業の安心・安全を守る》を旗印に、グループ一丸となって取り組んでいます。
問合せ:いちご市営業戦略課魅力創出係
【電話】63-2219
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