鹿沼市長
佐藤 信
能登半島地震発生から、早くも1か月が過ぎましたが、復旧作業は困難を極めているようで、そんななか被災された皆さんの不自由な暮らしの日々と将来不安に苦悩されている姿には胸が詰まります。
先日、テレビで流れていたある被災者の方の「頑張れと言われることに苦痛を感じる」とお話しされているのを見て思わず涙が出そうになりました。
今日一日を生きることに精一杯で明日への希望などとても考えられない状況の下で“頑張って”と言われてもこれ以上何をどう頑張ればいいのかと、思い至れることは当然のような気がします。
復旧作業だけでも長期間に及ぶであろう一方で、時間の経過とともに人々の関心が薄らいでいくのは残念ながら避けようがありません。
私たちも5年前の令和元年東日本台風、そして9年前の関東東北豪雨と続けて大きな自然災害に見舞われました。その時、全国から多くの支援をいただきました。今回はそのお返しをする番です。能登半島まで災害ボランティアとして行くのは、誰にでもできることではありませんが義援金への協力でも金沢への旅行でも、能登の産物を購入する形でも、とにかく“できる人ができることをできるだけ”を合言葉として息長く支援を続けることにつきると思います。
“頑張ってください”の思いを込めて……!!
令和6年2月5日 記
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