■キャッチアップ接種は、令和6年度が最終年度です
子宮けいがんを予防するためのHPVワクチンの接種を無料で受けることができます。
HPVワクチンの有効性・安全性(リスク)をご理解の上、接種を検討してください。
◆ヒトパピローマウイルス感染症とは
性的接触がある女性の50%以上が感染するとされているウイルス(HPV)による感染症です。
子宮けいがんをはじめとした多くの病気に関わっています。
◆子宮けいがんとは
子宮の出口(けい部)近くにできるがんで、20~40歳代の女性が多く発病しますが、自覚症状がほとんどないため気が付きにくいがんです。日本では毎年約1.1万人の女性がかかっており、亡くなる人や治療で子宮を失う人もいます。
◆HPVワクチンの接種について
接種回数:間隔を空けて2回または3回接種します(ワクチンの種類や年齢によって接種のタイミングや回数が異なります)。接種完了まで標準的に6カ月かかります。
▽定期予防接種
対象者:小学6年生から高校1年生相当の女子
費用:無料(※2)
接種期間:16歳となる日の属する年度の末日まで
・標準的な接種年齢である中学1年生には4・5月頃に通知を送付しています。
▽キャッチアップ接種
勧奨の差し控え(※1)により接種機会を逃した人に対し、下記の接種期間において、定期接種の対象年齢を超えた人への接種を行います。
対象者:平成9年4月2日~平成20年4月1日生の女性
費用:無料(※2)
接種期間:令和7年3月まで
・新たに対象となる平成19年度生まれの人には4・5月頃に通知を送付しています。
(※1)HPVワクチンは、その接種後に報告された多様な症状等について適切な情報提供ができず、一時的に勧奨を差し控えた時期がありました。
(※2)接種期間を過ぎると全額自己負担になります(9価ワクチンは3回接種で約8〜10万円です)。
◆HPVワクチンの効果
HPVワクチンは、子宮けいがんになりやすいHPV型の感染を防ぐことができます。なかでも9価ワクチン(シルガード9)は、子宮けいがんの原因の80~90%を防ぎます。
◆HPVワクチンのリスク
多くの人に、接種を受けた部分の痛みや腫れ・赤みなどの症状が起こることがあります。ワクチン接種後に稀ですが、重いアレルギー症状(呼吸困難やじんましんなど)や神経系の症状(手足の力が入りにくい、頭痛、嘔吐、意識の低下)が起こることがあります。また、広い範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動といった多様な症状が報告されています。
※委託医療機関については、鹿沼市ホームページをご覧ください。
ワクチンや副反応については、厚生労働省のホームページやお手元に届いた通知をご覧ください。
「厚生労働省 子宮けいがん」検索
◆子宮けいがん検診もあわせて受診しましょう
子宮けいがんに対して私たちができることは、HPVワクチンの接種と子宮けいがん検診受診の2つです。
ワクチンを接種していても、していなくても、20歳になったら2年に1回、必ず子宮けいがん検診を受けてください。
問合せ:健康課健康増進係
【電話】63-8311
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