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令和6年度施政方針(3)

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沖縄県久米島町

町民の健康づくりについては、特定健診に関する取り組みを強化し、受診率向上に努めてまいります。また、生活習慣病の重症化予防に重点を置いた保健活動についても、強化するとともに町民の健康寿命の延伸と医療費の適正化に努めてまいります。

介護予防の取り組みに関しては、高齢者一人一人に対して心身の課題に対応するため、保健事業と介護予防の取り組みを効果的かつ効率的に提供していく体制づくりに努めてまいります。

本町が独自で実施している子ども健康プロジェクトについては、医療機関や学校と連携し、健康診査、保健指導及び健康教育の充実を図り、よりよい生活習慣の獲得につながるよう取り組んでまいります。

国民健康保険事業の運営につきましては、平成30年度から県が保険者として国保運営に参画し、財政運営の責任主体となっていることから、県と連携を図りながら安定的な保険運営に努めてまいります。

障がい者福祉の推進につきましては、久米島町障害者福祉計画に掲げる、「みんなが共に暮らせる地域づくり」、「住みよい環境と生きがいのある地域づくり」、「自立を支える地域づくり」の3項目を基本目標に施策を展開してまいります。

高齢者福祉の推進につきましては、「自助」、「互助」、「共助」、「公助」について周知を図り、町民・地域・行政がそれぞれの役割を担い、可能な限り住み慣れた島で自分らしく安心した暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、地域包括ケアシステムの構築を推進してまいります。

生活困窮者や地域の要援護者を早期に把握し、自立・就労に向けた様々な支援サービスを社会福祉協議会と連携し、地域社会の中で生活を立て直して、少しずつ自立していけるよう支援してまいります。
経済的理由や様々な家庭環境による問題を抱えている方々の状況把握に努めるとともに、支援策を検討してまいります。

■教育の充実
次代を担う子どもたちの『生きる力』を育み、新しい次代に求められる資質や能力を身につけられるよう、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」の育成等を図るほか、子どもたちの意欲や時代に対応した教育環境の整備を推進してまいります。

学校教育については、GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末を活用した授業や学習活動を推進し、全ての子どもたちの可能性を引き出す「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図るため、ICT運用面での支援を継続し、教員のICT活用指導力向上並びに授業改善を図り、教育の充実に努めてまいります。

久米島の自然、歴史、文化、産業等、地域素材を活用した体験的な学習を積極的に導入し、SDGs実現の担い手育成やキャリア教育の充実により、地域への愛着心やそれらを基盤に他の文化を受容するなど、個性豊かで創造性に富んだ学習活動を推進するとともに、各学校の取り組みを支援してまいります。

学校における教職員等の働き方改革については、「久米島町教職員の働き方改革推進計画」に基づき、中学校に部活動指導員の配置を行い、教員の業務軽減に努めてまいります。

生涯学習については、幅広い年代が参加できるよう各種講座を開催し、町民ニーズに対応した学習機会の創出と充実に取り組んでまいります。
また、地域文化・スポーツの向上や生活文化の振興等を目的とし活動している、島内各社会教育団体の活動を支援してまいります。

就学援助については、経済的理由により小中学校への就学が困難と認められる世帯に対する支援として、就学援助を継続するとともに、新入学児童生徒学用品費の援助単価の引き上げを行い、対象者へのさらなる支援に努めます。

学校給食費については、物価高騰の影響に伴う食材料費等の上昇に対し、保護者の負担増とならないよう、これまで同様に食材費支援を行ってまいります。
安心・安全で栄養バランスの取れたおいしい学校給食の提供、地場産物の活用及び伝統食・行事食を提供する等、学校給食の充実に努めてまいります。
また、老朽化により更新を予定している学校給食センターについては、高齢者及び障がい者向け配食サービスの提供も網羅した機能をもつ「久米島町食の拠点施設」とし、令和8年度内の運用開始に向けて整備を進めてまいります。

幼小中適正規模・適正配置の取り組みについては、学校の小規模化に伴い、社会性の育成に制約が生じていることをはじめ、教育指導上多くの課題が存在しており、子どもたちの学習環境は厳しい状況にあります。

昨年度、本町の学校の現状及び小規模化が進むことで教育上どのような課題があるか調査研究を行い、地域説明会等において町民にお伝えするとともに適正規模・適正配置に関するアンケート調査を行いました。
学校規模適正化の検討は、様々な要素が絡む困難な課題ですが、あくまでも児童生徒の効果的な学習保障と教育環境整備の充実の観点を中心に据え、保護者や町民との共通理解を図りながら、引き続き望ましい学校規模と適正配置の方針策定に取り組んでまいります。

島唯一の高校である久米島高校の魅力化プロジェクトについては、これまでの取り組みを充実させるとともに、生徒個々の学習支援につながるよう学習ソフトの実証を行い、学習面について新たな支援の検討を行います。他にもこれからの久米島高校魅力化プロジェクトへの取り組みの在り方について、久米島高校及び学校を支える関係者からの助言をいただきながら検討してまいります。

町立図書館「ほんのもり」においては、町民の教育と文化の発展に寄与することを目的に、昨年度に引き続き乳幼児期からの読書支援としてブックスタート事業を実施いたします。また、学校との連携により児童生徒による本館の利活用促進を図ってまいります。
文化振興については、町民が文化活動に親しめるよう久米島町文化協会と連携を図りながら、関連行事の活性化を促し、文化活動の充実発展に努めてまいります。

文化財については、久米の五枝のマツのマツ材線虫病防除対策を実施いたします。他にも災害により毀損した宇江城城跡、具志川城跡の修復を進めてまいります。伝統工芸品である久米島紬についても、重要無形文化財の指定から20周年を迎えることから、独自の技術が後世に継承されるよう必要な支援を図ってまいります。
他の指定文化財についても修復・維持管理を計画的に実施し、学習教材や観光資源として活用されるよう努めてまいります。

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