■入ってくるお金(歳入)
令和6年度の久米島町の収入にはどんなものがあって、どれくらいの金額なのか見てみましょう。
◇令和6年度一般会計予算 歳入
(令和6年度)収入の特徴
・収入総額に占める地方交付税の割合が35.4%を占めており、また、国や県から使い道を指定されて交付される国庫・県支出金の割合が34.2%となり、合わせて69.6%となっています。
国や県から配分、支出される財源に大きく依存している状況です。また、建設事業等に充てられる町債の借入が増加しており、今後厳しい行財政運営を見込んでおります。
・一方、町民の皆様に納めていただく町税が7.0%、財産収入や使用料、手数料などの諸収入が5.7%となっており自主財源比率が低い状況となっています。
◇町税の内訳はどうなっているの?
町民税 2億7,433万円
・皆さんが納める「個人住民税」と町内の会社が納める「法人住民税」があります。
固定資産税 3億2,622万円
・町内に土地・家屋・償却資産(事業に使う機械など)を持っている人や会社が納める税金です。
軽自動車税 3,970万円
・軽自動車・オートバイなどを持っている人が納める税金です。
町たばこ税及び鉱産税 3,160万円
・たばこの卸売業者などが町内の小売店などに売り渡した「たばこ」に対して係る税金です。
・町内で鉱物を掘り出した人が、その鉱物を売り渡した価格に応じて課税される税金です。
◇過去7年間の町税の推移
※R5年度は、確定していないため、R4年度までとなっています。
令和4年度の徴収率は前年度比0.4ポイント上昇し、町税の収納見込額については、対前年度と比較し増加となっております。
今後も引き続き自主財源の確保に向け取組を強化します。
■出て行くお金(歳出)
令和6年度の久米島町は、どのようなことにどれくらいのお金を使うのか見てみましょう。
◇令和6年度一般会計 目的別歳出予算
(令和4年度)支出の特徴
・今年度の歳出内訳を見ると、衛生費[うち久米島町分屯基地周辺ごみ処理施設整備事業17億9千557万円]の割合が最も高く、次に、総務費[うち行政の運営経費や沖縄振興特別推進交付金3億2千630万円]が続いています。次に、民生費[うち水質保全対策事業(耕土流出防止事業)3億120万円]となっており、借金の返済である公債費は予算全体の7.7%を占めています。
◆性質別歳出予算
◇義務的経費
職員の給料や手当などの「人件費」と子ども手当や障害者支援などの福祉医療に係る費用である「扶助費」、町の借金返済である「公債費」の合計
34億5千60万円(36.0%)
◇消費的経費
公共施設の光熱水費や管理費などの「物件費」、施設の修繕などの「維持補修費」、各種団体への補助金などの「補助費等」のことで、後年度に形を残さない性質の費用の合計
24億6千820万円(25.8%)
◇投資的経費
公共施設の建設や大規模改修、道路、公園、港湾の整備など将来にわたり使用するような施設を作る費用である「普通建設事業費」と災害が発生した際の復旧に係る「災害復旧費」の合計
27億2千404万円(28.4%)
◇その他の経費
基金(貯金)への「積立金」や国保・後期高齢者医療、下水道など他会計への「繰出金」や予算編成時に予見できなかった経費に対応する「予備費」の合計計
9億3千480万円(9.8%)
◆性質別に見た予算の特徴
・必ず支払わなければならない経費である「人件費」「公債費」「扶助費」の割合が全体の36.0%と高く、財政の硬直化の傾向があります。
・今後は総合計画に基づいた各種施策の予算配分と計画的な起債(借入金)活用による公債費の抑制を図る必要があります。
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