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福祉(2)

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沖縄県八重瀬町

■【県内初】重度障害者の大学進学
仲田敬哉(なかだけいや)さん

生まれつき脊髄性筋萎縮症(SAM)という筋肉を動かすことができない病気を抱えながらも、重度障害者として県内で初めて大学進学をした、仲田敬哉さん。八重瀬町では令和4年12月の広報誌に仲田敬哉さんの大学進学を掲載しました。今回は大学2年次の敬哉さんの学生生活や、お母さまの思いを紹介します。

●仲田敬哉さん「大学生活」と「今後の目標」
こんにちは。沖縄国際大学総合文化学部英米言語文化学科2年次の仲田敬哉です。大学入学した後の学校生活についてと今後の目標についてお話ししたいと思います。
大学入学してから苦労したことはヘルパー事業所探しでした。医療的ケアの資格を持っているヘルパーさんが少なくて探すのに苦労しましたが、ネットでヘルパー事業所を探し、今では大学修学支援事業制度を使い、4ヶ所のヘルパー事業所が大学に付き添いで来てくれています。
また、もう一つ苦労した事が単位の取り方でした。
大学に入学した当初は単位の取り方が分かりませんでしたが、学内にある学生支援室という障害のある学生をサポートしてくれる所で職員の方に単位の取り方を相談して、上手く単位が取れる事が出来ました。皆さんの支えがあり、こんな困難を乗り越えられて今の自分があるのだと思います。
私の今後の目標は英語力をもっと上達させて、英検1級やTOEIC990点満点を取得出来るように目指し、英語が活用できる職業へ就きたいと考えています。

●敬哉さんのお母さまより
大学に入学して一年半が過ぎました。
色々と心配もありましたが、今は、大学修学支援制度を使って、朝に大学で迎えてくれるヘルパーさんがいたり、昼食の栄養剤を注入したり、吸引したりするヘルパーさんがついていてくれています。帰りは、八重瀬町の生活介護事業所さんが宜野湾市の沖国大から迎えて、お風呂まで入れてもらって家まで送ってくれます。本当に助かっています。
大学では、講義の代筆をお願いできる学生サポーターさんや同級生、先輩とも仲良くなり、色々な話をして、キャンパスライフを楽しんでいるようです。大学に楽しそうに通っている様子を見ると、親としても行かせて良かったと嬉しく思います。
そして、敬哉に関わる多くの方々に感謝する気持ちを忘れないようにいつも心掛けています。将来のなりたい職業はだんだん現実的な方向へと変わってきている様ですが、体調に気を付けながら、本人のやりたい事が出来るといいなと願っています。

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