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発見!羽衣伝説の井戸で琉球王国時代の石畳

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沖縄県南風原町

みなさんは、南風原町に「羽衣伝説」があることをご存じですか。
町指定文化財の御宿井(ウスクガー)(字宮城)は「羽衣伝説」の言い伝えが残る井戸です。
今回、字宮城の拝所改修があり、石畳が見つかったため、発掘調査を行いました。
この調査によって、井戸にまつわる石畳がおよそ18世紀(300年前)、琉球王国時代に相当する時期につくられたことが分かりました。
また、16世紀(500年前)以前のグスク時代の地層からは香炉や食糧にしたとみられる貝や動物の骨などが出土しました。
これまでの調査結果も踏まえると、御宿井周辺は12世紀ごろから現代にいたるまで、宮城の人々にとって大切な生活の場であったことがわかっています。

■宮城の羽衣伝説
今から300年も昔のこと、農民が井戸に行くと美しい天女が沐浴をしていました。
農民は木の枝にかかっていた天女の衣を隠し、衣を無くした天女は天に昇ることができず、この地で農民と夫婦になり暮らしたそうです。
ある日天女は隠してあった羽衣を見つけ、それを着ると、ふわっと空に舞い上がり、どんどん遠ざかり、しまいには小さくなってしまいました。
ウスクガーには今でも天女のジーファー(かんざし)が落ちていると伝えられています。
「ふるさとの民話・南風原町第2章」より

◎宮城公民館の緞帳に描かれる天女
※詳細は広報紙4ページをご覧ください。

■出土した遺物
◎状況ごとに道具を変えての発掘作業
・香炉(口縁部分)(約600年前)
・寛永通宝(かんえいつうほう)(江戸時代に作られた銭貨)
・グスク時代の人が食べた貝
・グスク時代の人が食べたウシの骨

問合せ:生涯学習文化課
【電話】889-7399

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