◆もとぶ産シークヮーサー初しぼり式
9月5日、字豊原の農業生産法人もとぶウェルネスフーズ株式会社(長濱德勝代表取締役社長)で、もとぶ産シークヮーサー果汁初しぼり式が行われました。箱いっぱいの青い果実を搾汁する工場のラインが始動し、11月頃まで稼働する予定です。今年の町産シークヮーサーは、台風の影響が少なく、約700tあまりの生産量を見込んでおり、ジュース等に加工され県内外へ出荷されます。シークヮーサーには機能性が注目されるノビレチンが豊富に含まれており、近年の健康志向ブームから人気が上昇しています。
長濱社長は「本部町産のシークヮーサーは香りがとてもよく、美味しいので多くの人に味わっていただきたい」と話しました。生産者の池宮城秀雄さんは「8、9月の晴天続きに不安はあったが、実が大きくなると期待している。今年は値段の見直しもあり、農家の励みになっている。」と意気込みました。
◆町内各地でシヌグ行事 具志堅区では上本部学園中学部3年生が参加
8月20~29日(旧暦7月17~26日)にかけてシヌグ行事が行われました。シヌグは集落の災厄をはらい、豊穣を祈願するもので、地域によってシニグやシヌグイ、シニーグとも呼ばれています。シヌグ行事は継続されているものの簡略化されシヌグ舞を行わなくなる地域が多い中で具志堅、備瀬、浜元、渡久地、瀬底でシヌグ舞が行われました。300年あまりの伝統があり、町の無形民俗文化財に指定されている具志堅のシニーグについて総合学習で学びを深めた上本部学園の中学3年生が実際にシニーグ舞へ参加しました。根神(にがみ)とよばれる白い衣装の女性を先頭に同学園の女子生徒8人を含む約40人が紺色の着物を纏い、集落内の拝所を巡り祈りを捧げました。最後はお宮下のハサーギ庭(ナー)で円陣を作ってシニーグ舞を踊ったあと、全員でカチャーシーを踊り賑やかに締めくくりました。
参加した生徒らは「足や手の動きが難しく緊張もしたけど上手く踊れた。シニグの良さや大切さを伝えられたと思う」と話しました。
具志堅区の金城均区長は「皆さんに伝統行事に興味を持ってもらい、ぜひ繋いでいってほしい」と話しました。
◆本部町×沖縄トヨタグループ 包括連携協定締結式
8月21日、本部町と沖縄トヨタ自動車株式会社(野原朝昌社長)は、豊かな地域社会の実現に向けた包括連携協定を締結しました。本協定は本町における交通の利便性の向上を図り、観光客の滞在時間延長と地域消費の拡大や災害時における電源供給することを目的としています。町内の観光周遊バス等が発着し交通結節点となっている町産業支援センターにカーシェアステーション「トヨタシェア」を新設し、観光客の移動手段の確保と、2次交通課題の解決を目指します。災害時には長時間停電地域への電源車として活用します。
平良武康町長は「地域が抱える様々な問題をトヨタグループと一緒になって解決してきたい」と話しました。
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