■接合作業ってなに?
沖縄市立郷土博物館では発掘調査を行っています。地中に埋まっている遺物は完全な形で出土することはほとんどなく、復元するには壊れて破片になっている遺物をくっつける「接合作業」を行う必要があります。
接合した後に欠けていた部分が見つかるとはめ込めなくなるため、同じ種類の破片を集めきった後に接合作業を開始します。破片はぴったりと接合できるものだけではありません。ほんの少ししか接合できないもの、接合面が摩耗して接合できないものなども多く、接合することでひび割れや剥離を起こしそうなときは、あえて接合しないこともあります。博物館では、こうして長い時間をかけて接合し、復元したものを展示しています。
ぜひ、博物館で展示遺物の復元された姿を見てください。
学芸員 上間 愛弓
問合せ:沖縄市立郷土博物館
【電話】098-932-6882
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