■お宝を伝える博物館
博物館では、市制施行50周年を記念して「沖縄市のお宝展」を11月22日より開催します。目下展示の準備中で、私は沖縄市にある“自然の”お宝について考えています。
自然が生み出す、沖縄市にあるお宝。わかりやすいもので、化石はどうでしょうか。沖縄市では恐竜の化石は見つかりませんが、約100万~40万年前の貝などの化石はたくさん見つかっています。貝の化石は、発掘された場所が当時は浅い海だったことを示す重要な資料です。昨年は市民の方から大変立派なヤツシロガイの化石をご寄贈いただきました。
博物館には、そうして集められたお宝を保管する”蔵”の役割があります。お宝を後世に受け継ぎながら活用していくことで、沖縄市ならではの魅力や独自性を考え、伝えるお手伝いをしているのです。展示会ではこれまで博物館が収集してきた、大切な着物や各字(あざ)で使われた祭りの道具など、様々なお宝を一挙公開します。
学芸員 刀禰浩一
「沖縄市のお宝展」については、本紙P26をご覧ください。
問合せ:沖縄市立郷土博物館
【電話】098-932-6882
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