■発掘と甘味料
遺跡を発掘していると湿地などの水分が多い特定の条件で、木製品が見つかることがあります。水につかった状態で見つかるので、取り上げて放っておくと乾燥してひび割れ壊れてしまいます。そのため、長期で形を維持したまま保存していくため、保存処理を行います。
処理方法としては、木製品中の水分を別のものに置き換えて処理します。博物館では市内の遺跡で見つかった約900年前の木の杭の保存処理を行っています。今回は木杭の中の水分をトレハロースに徐々に変えて保存処理を行いました。トレハロースは一般的には甘味料として使用されているので、名前は聞いたことあるのではないでしょうか。遺跡から出土したものを未来に残すため様々なものが使われています。
学芸員 縄田 雅重
問合せ:沖縄市立郷土博物館
【電話】098-932-6882
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