令和6年4月1日に市制施行50周年を迎えます。
兄弟都市・姉妹都市とは、文化交流や親善のために協定を結び、市民同士が交流する2つの都市のことをいいます。沖縄市でも現在、大阪府豊中市、山形県米沢市、愛知県東海市、アメリカ合衆国ワシントン州レイクウッド市の国内外4つの都市と兄弟・姉妹都市関係を結んでいます。各都市とは文化や教育・スポーツ・イベントなど、さまざまな分野で交流を行い、両市の友好関係を育んでいます。そこで、今回の沖縄市市制施行50周年特集では、沖縄市の兄弟・姉妹都市について、その交流のきっかけや歴史、交流内容などを紹介します。
■兄弟都市提携50周年 大阪府豊中市(とよなかし)
○「いちゃりばちょーでー」が由来となった兄弟都市
豊中市との交流は昭和39年コザ市から豊中市の沖縄戦戦没者遺族へ、霊石とハイビスカスが届けられたことに始まります。昭和40年には日本の行政を学ぶためにコザ市職員が豊中市を訪れ、各部署での研修が始まりました。そのような縁から昭和49年に兄弟都市宣言に調印し、今年で50周年を迎えます。
その後も少年少女合唱団の交流やエイサー団体の派遣、少年サッカーチームの親善試合が行われています。夏の風物詩「豊中まつり」では、沖縄の文化・芸能が披露される「沖縄音舞台」に沖縄のアーティストが多数出演するほか、沖縄市をPRする物販も行われます。
○担当職員のコメント
・豊中市
ディープな沖縄を味わえる沖縄市を愛する市民や団体が多いまち。両市の魅力を共有・発信し新たな絆を深めていきたいです。
・沖縄市
音楽や街の雰囲気など共通点も多く、様々な角度から兄弟都市であることを感じています。
■姉妹都市提携30周年 山形県米沢市(よねざわし)
○子どもたちの相互訪問で交流を深める
昭和49年、フィリピン・ルソン島のジャングルで、沖縄市在住の上原清善氏が戦友2人の遺骨を掘り起こし、遺族に引き渡しました。その内の一人が米沢市の出身でした。この事をきっかけに両市の議員間の交流が始まります。さらに上原氏から多額の寄付により、小学生が米沢市を訪れるための基金が創設され、小学生間の交流も始まりました。以来、両市の交流は深まり、平成6年の沖縄市市制20周年を機に姉妹都市提携に調印。
現在も「沖縄市上原清善児童生徒交流基金」による相互訪問が行われており、郷土の歴史や文化に触れる貴重な機会となっています。また、米沢市のまつりに沖縄市の青年会エイサーが参加するなど、文化交流も盛んに行われています。
○担当職員のコメント
・米沢市
今後も友好親善の絆をより一層深めあっていきたいです。
・沖縄市
今後も様々な分野で活発な交流を築き上げていきたいです。
■姉妹都市提携15周年 愛知県東海市(とうかいし)
○中学生の交流を通して友情を育む
東海市との交流は昭和42年、美里村が沖縄の日本復帰を見据え、横須賀町(現東海市)に職員を派遣し行政事務を学ばせたことに始まります。昭和62年には中学生相互の親善交流が始まるなど、様々な分野での交流が広がり、平成21年に姉妹都市の提携に調印。今年で15周年を迎えます。
現在でも市役所職員を相互に派遣するなど交流は続いています。また、東海市の中学2年生は沖縄で平和学習や海洋研修を行い、沖縄市の中学校を訪れ、交流会を通して友情を育んでいます。夏に行われる「沖縄フェスティバル」では、沖縄市の青年会や東海市内で活動する団体がエイサー演舞を披露すると、会場は熱狂の渦に包まれます。
○担当職員のコメント
・東海市
沖縄市との交流は東海市に活気と賑わいをもたらしてくれています。
・沖縄市
人と人との交流により深い友好関係を築いています。
■ワシントン州レイクウッド市
○世界のウチナーンチュ大会から始まった交流
名前の通り湖と森に囲まれた自然豊かなレイクウッド市。交流のきっかけは、平成7年に開催された「世界のウチナーンチュ大会」でした。同大会で沖縄市が国際姉妹都市提携を呼びかけたところ、沖縄市出身でシアトル市在住の伊礼盛一氏よりレイクウッド市との橋渡しを申し出てくれました。
以来、生徒絵画交換事業や中学生ホームステイ事業、レイクウッド市への市民ツアー、ピアス短期大学への留学生派遣など交流を重ね、平成14年に姉妹都市提携に調印しました。
現在でもレイクウッド市内の大学に留学する市民への留学金助成制度を実施しています。
○担当職員のコメント
・沖縄市
レイクウッド市へは本市の留学生派遣を継続しており、国際性豊かな人材の育成と交流推進を図っています。今後も両市の親睦並びに友好親善を深めるよう、発展的な関係を構築していきたいです。
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