粟国診療所

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医師　新村真人

◆突然の心肺停止　対応は?
粟国島の皆さん、こんにちは。粟国診療所から新村です。
夏が始まり、暑くなってきました。港やウーグ、筆ん崎から眺める粟国島の青い海は、いつも癒しをくれます。一方で、沖縄では毎年のように悲しい海の事故が起こっています。
もし溺れて動けなくなった人がいたら?海以外でも、突然の心肺停止に遭遇してしまったら?というお話です。

日本では、1日に200人もの方が突然心停止すると言われています。図の救命曲線をご覧ください。心臓が止まってしまっている状態でも、速やかに心肺蘇生を行えば、救命することができます。逆に数分でも放っておいてしまうとどんどん救命率は下がってしまいます。

なかなか、普段からイメージしていないと、緊急事態の時に動くのは難しいと思います。ただ、図で示す通り「迷ったら心臓マッサージをする」ことが大切です。心臓マッサージの方法としては強く、リズムよく、しっかり戻す、ことが重要だとされています。
5月は学校での心肺蘇生講習を行いました。先生方は毎年訓練されていて、動きが非常に洗練されていました。さらに消防団の皆さまや、住民の方と心肺蘇生の講習会などができればと思っています。
もしものその時に備えて、一緒に救命処置を習得してみませんか?
※図は本紙9面をご覧ください。