医師 新村真人
■熱中症にご注意ください
粟国島のみなさまこんにちは。診療所の新村です。夏がやってきました。海の青さも草花の緑も一層深みを増し、迫力ある魅力的な景色を楽しむことができる一方で、熱中症のシーズンでもあります。
◇熱中症はとてもこわい病気
毎年、命に関わるような重症の患者さんが日本中で発生します。「熱中症なんて大丈夫」と甘く見ないことが予防のための大きな一歩です。
◇誰もが発症する可能性がある
ついつい畑作業を頑張りすぎてしまったご高齢の方。一人暮らしで自身だけでは暑さへの対応が出来ず発症してしまった方。屋外での仕事後に全身のこむら返りをして受診する若い方。夏休みで帰省したきょうだい達と外遊びをした翌日に発熱したお子さん…などなど。これまでかかったことない方、普段気をつけている方でも発症します。
◇予防が何より大切
毎年、いかに熱中症を予防するかで頭を悩ませます。粟国村では島内放送を行ったり、一人暮らしの高齢者のお宅を訪問したり、診察中にお声掛けしたり、ポスターを貼ったり様々な取り組みをおこないますが、それでも0件にするのは難しいです。
『水分と塩分を、喉が渇いていなくてもこまめに補給する』
『エアコンや日陰を利用して、涼しい環境にいる』
『二日酔や朝食抜きなどの日には、絶対に無理しない』
など、熱中症予防の方法は毎年、様々な場面で目にすると思います。
ですので、改めて熱中症は怖い病気であることを肝に銘じた上で、
(1)自分も発症するかもしれないと考え、決して油断せず予防に取り組む。
(2)高齢者やこどもなど、自分で自分のことを十分守れない方は周囲が守ってあげる。
島民全員で予防に向けて取り組んでいければと思います。
「熱中症かな?」と思ったら遠慮せず、診療所へ受診してください。楽しく安全な夏を過ごしましょう!
<この記事についてアンケートにご協力ください。>