6月の「西原町平和月間」に戦没者追悼式や音楽イベント、平和資料展など平和事業を開催しました。
■西原町戦没者追悼式
西原町戦没者追悼式が6月22日に西原の塔で行われ、町内をはじめ県内外からご遺族や関係者約ら80人が参列しました。
西原町は去る沖縄戦の激戦地となり、住民の約半数におよぶ尊い生命と多くの財産、貴重な文化遺産や自然を失いました。犠牲になった方々のご冥福と恒久平和を願うために毎年、追悼式を行っております。また、これまで10月に行われておりましたが今年度より「西原町平和月間」の期間中である6月22日に変更し行われました。
式では黙とうの後に崎原町長が「犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。悲惨な戦争を二度と繰り返さないためにも、平和の尊さを肝に銘じ、戦争の不条理さと残酷さを次世代に語り継ぎ、世界の恒久平和の構築に努めることが、今を生きる私たちの使命です。先の大戦から学んだ『命どぅ宝』という教訓を忘れることなく、後世に引き継いでいくことを、ここに固く誓います」と追悼の言葉と平和への誓いを述べました。
■平和資料展
戦争の悲惨さ、平和の尊さを次世代へ伝えるために、資料展やパネル展を実施しました。
▽戦争遺跡展
戦争を知らない世代が増える中、当時の状況を伝え平和への想いを深めるため、今もなお戦時中の姿であり続け「無言の語りべ部」ともいわれる『戦争遺跡』について取り上げました。離島を含む県内181か所の戦争遺跡の紹介と資料を町役場の町民ギャラリーで展示しました。
展示期間:6月19日〜7月3日
▽中央公民館企画 第32軍司令部壕模型展示
第32軍司令部壕は昭和20年に防衛施設として首里城地下につくられた、総長距離が約1kmの司令部壕です。同年5月の地上戦で壕の主要部分を破壊され、第32軍司令部は南部へ撤退します。現在、司令部壕は安全面により立ち入ることはできませんが、当時の状況を伝えるため全体模型を展示しました。
展示期間:6月3日〜6月28日
▽文化課平和企画展
〜沖縄戦時下の西原〜
激戦地だった西原の当時の状況について地図や写真、当時の証言、戦争遺物をあわせて展示しています。
展示期間:6月21日〜9月8日
▽文化課平和資料展
〜平和関係書籍の紹介〜
戦争体験者の証言をまとめた『平和への証言』やこども向けの絵本コーナーなど、戦争・平和にまつわる本を展示しました。
展示期間:6月13日〜6月30日
▽平和学習 平和の語りべ
7月11日に西原南こども園で、平和の語りべである玉那覇香代子(たまなはかよこ)さんによる平和学習が行われました。
戦争の悲惨さ、命の大切さについて語られました。
その他にも、各小中学校で平和学習が行われました。平和学習の一部を4ページに掲載しております。
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