文字サイズ
自治体の皆さまへ

11月は児童虐待防止推進月間 あなたしか気づいてないかもそのサイン

6/37

沖縄県那覇市

2020年より子どもへの体罰は法律で禁止されています。虐待防止推進月間を機に今一度、体罰が子どもに与える影響や大人が工夫できることについて考えてみませんか。もし、身近で子育てに困っている家庭を見つけたら、左記の相談先へ相談・通告をお願いします。あなたの勇気が、困っている家庭を助ける第一歩になります。

■那覇市に寄せられた養護相談件数(虐待)

■これらは全て体罰です
・言葉で3回注意したけど、言うことを聞かないので叩いた。
・大切なものにいたずらをしたので、長時間正座をさせた。
・友達を殴ってけがをさせたので、同じように子どもを殴った。

◇体罰は子どもの脳の発達に深刻な影響を与えます。
・厳しい体罰で、前頭葉野が萎縮
・暴言で聴覚野が変形
(提供:福井大学 友田明美)

◇その結果行動面においても次のような問題を引き起こします。
・感情をうまく表せられない
・我慢ができない

■体罰によらない子育てのための工夫ポイント!
言葉で言っても伝わらず「どうしたら良いかわからない」ということがあると思います。そんな時は、次のことを意識してみてください。

◇子どもの気持ちを尊重する
相手に自分の気持ちや考えを受け止めてもらえたという体験によって、子どもは気持ちが落ち着いたり、大切にされていると感じたりします。

◇子どもの身の周りを工夫してみる
子どもが困った行動をする場合、子ども自身も困っていることがあります。集中しやすいよう整理整頓するなど、叱らないでよい環境づくりを心がけましょう。

◇場所を変えて気分転換
子どもはすぐに気持ちを切り替えることが難しいです。例えば、散歩に行くなど(場面を切り替える)、注意の方向を変えてみてもよいでしょう。

◇効果的な伝え方のコツ
子どもに伝えるときは「走っちゃダメ」ではなく「ここでは歩いてね」と肯定した言葉で伝えましょう。穏やかに、落ち着いた声だとより効果的です。

◇良いこと、できていることを具体的にほめましょう
子どもをほめることは、子どもにとって嬉しいだけでなく自己肯定感を育むことにもなります。どんどんほめましょう!

■園、学校、医療機関、近隣住民の方々へ
困っている親子に早く気付くことが支援の入り口になります。育児に困っていそうな方やケガをしている子どもに気付いた時は相談・通告をお願いします。通告は児童福祉法にて義務付けられていますが、相談・通告者の匿名は守られます。また、調査の結果間違っていても責任を問われることはありません。「間違っていたらどうしよう」と思わず、相談してください。

◇こういったことは身近にありませんか。
▽子どもからのサイン
・いつも子どもの泣き叫ぶ声や保護者の怒鳴り声がする
・不自然な傷や打撲のあとがある
・衣服や体がいつも汚れている
・落ち着きがなく乱暴である
・表情が乏しい、活気がない
・夜遅くまで一人で家の外にいる

▽保護者からのサイン
・地域などと交流が少なく、孤立している
・小さい子どもを家に残して外出している
・子どもの目の前で激しい夫婦げんかをしている
・子育てに関して拒否的、無関心、強い不安や悩みを抱えている
・子どものけがについて不自然な説明をする

■子育て相談・児童虐待相談先一覧

◇子育て全般に関する相談
子育て支援室
【電話】861-5026
(平日8時30分~17時15分)

◇児童虐待に関する通告・相談先
・那覇市子ども虐待相談
【電話】862-0593(平日8時30分~17時15分)

・こども虐待ホットライン
(沖縄県中央児童相談所)
【電話】886-2900(24時間受付)

◇児童相談所全国共通ダイヤル
【電話】189(いちはやく・24時間受付)

問合せ:子育て支援室
【電話】861-5026

■ヤングケアラーを知っていますか?
近年ヤングケアラーと呼ばれ、日常的に家事や介護、家族を世話している子どもたちがいます。子どもが家事や家族の世話をすることは、ごく普通のことだと思われるかもしれません。でも、ヤングケアラーは、本当なら享受できたはずの、勉強に励む時間、部活に打ち込む時間、将来に思いを巡らせる時間、友人との他愛ない時間…これらの「子どもとしての時間」と引き換えに、家事や家族の世話をしていることがあります。しかし、本人や家族にはこれまで築いてきた関係性や、家族の中での役割があります。まずは、本人や家族の想いを知り、尊重しながら見守る姿勢が大切です。気になる世帯があれば、子育て支援室にご相談ください。

◇例えばこんな子どもたちです。
・障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
出典:こども家庭庁【URL】https://www.cfa.go.jp/policies/young-carer/(参照2023-10-1)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU