■企画展「10・10空襲」
展示期間:9月6日(金)~10月28日(月)
10・10空襲後、那覇市は被害状況を調査し、資料にまとめました。内容は「那覇市戦時災害損失調書」、「昭和十九年十月十日空襲に因る罹災戸数調」、「國民学校復興案(教学課)」などの他、焼失した市役所庁舎建設平面図も残されています。國民学校復興案の中では、10・10空襲で市の国民学校在籍児童が6,571人から2,449人に減ったため、学校数を8校から5校に編成し直す案が示されています。これらの資料からは、被害状況の記録をもとに、再建に取り組む市の様子がうかがえます。
当時、市長だった富山徳潤(とみやまとくじゅん)は、この資料を持って上京し10・10空襲災害補償の陳情に向かいました。しかし、沖縄戦が開戦し帰任がかなわず、終戦後は福岡県にあった沖縄市町村連絡事務所の所長代理として、沖縄から県外へ疎開した人の援護業務を担当しました。この資料を保管していた具志堅以徳は、終戦後、富山徳潤とともに連絡事務所で働いていました。具志堅は、沖縄へ帰還する際にこの資料を廃棄するように言われましたが、一部を残し、大切に保管していました。
開館:10時~19時/木曜休館
観覧料:一般350円(大学生以下無料)
問合せ:那覇市歴史博物館(パレットくもじ4階)
【電話】869-5266
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