◇9.市民の健康と地域医療を守るために
健康の維持には、定期的な体のメンテナンスが必要ですが、特定健診は若い世代ほど受診率が低い傾向にあります。働き盛り世代をはじめ、市民の皆様が特定健診を受診し、病気の早期発見をすることが、生活習慣病などの重症化を未然に防止することに繋がります。
生活習慣病は大人だけの問題ではありません。特にこどもの場合は、保護者の生活習慣が反映されやすいため、保護者自身が規則正しい生活リズムへ見直すよう、健康への正しい知識を身につけることが重要です。
今年は、健康なは21(第2次)の終期となっており、次期計画の策定にあたっては、本市の実状にあわせた生活習慣病などの予防施策の充実を図ってまいります。
また、地域医療の要となる新那覇市立病院については、高度医療の充実や感染症対策等の機能強化を図り、令和7年10月の開院に向け、鋭意取り組んでまいります。
主要事業:
・生活習慣病予防健診・保健指導事業…780万9千円
・那覇市立病院建替え事業(建設工事、人件費)…74億3,493万9千円
◇10.魅力ある都市整備に向けた新たな手法への挑戦
戦後の復興からこれまでの発展の中で、本市の都市整備は主に行政主導で進められてきました。
多様化する市民ニーズへの適応や財政的な観点から、民間が持つノウハウや資金を活用し、質の高い行政サービスの提供および事業コスト縮減を目指す官民が連携した都市整備を積極的に進めてまいります。
今後数年間にわたるビッグプロジェクト「新真和志複合施設建設事業」は、設計・建設・維持管理を一括発注し、事業者の提案による民間収益事業も可能となっています。
本市にとって前例のない事業方式に挑むこととなりますが、事業者と綿密に連携し、地域に賑わいと交流を生み出す新たなランドマークを築き上げてまいります。
真和志支所に加え、教育福祉関連施設も多数入居する複合施設は、地域が持つ力を一層引き出し、あらゆる世代の人々を受け入れる優しさ溢れる施設になると確信しています。
合わせて、パークPFIによる公園整備や、中長期的には密集市街地の改善など、地域の利便性を向上させるため、地域住民との対話を行い、時代の潮流を捉えながら、引き続き、まちの基盤整備を進めてまいります。
主要事業:
・新真和志複合施設建設事業…5,291万5千円
・民間活力を活かした公園活性化事業…6,981万7千円
■結びに たくさんの夢を次世代へ繋ぐ
先日、大谷翔平選手より寄贈されたグローブが、本市にも届きました。
そのグローブを手にしたこどもたちのまぶしい笑顔が思い浮かぶとともに、野球少年だった頃、私も初めて触れた時の高揚感を思い出しました。
選手としての活躍で十分に夢を与えている彼が、グローブを通して、野球に対する夢を次世代へ繋ぎ、こどもたちを勇気づける姿勢に感銘を受けました。
私の市政運営においても、本市の持てる力を最大限に発揮し、誰もが夢を繋げ、笑顔あふれる楽しい暮らしを目指してまいります。
そのためには、多様性に寛容な社会の実現が何より重要であると考えております。
多様性と寛容性がある社会は、様々な垣根を超え、人々を自由にし、より良く生きることに繋がることから、可能性を限りなく広げてくれます。
本市には幸福に導くこれらの土台が既に備わっているものと確信しており、那覇の未来を輝かせるため、多様な意見や立場を尊重し、あらゆる可能性に挑みながら、虚心坦懐(きょしんたんかい)の心で、力の限り邁進してまいります。
市民の皆様並びに議員各位におかれましては、ご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げ、令和6年度施政方針の結びの言葉といたします。
いっぺーにふぇーでーびる。
令和6年2月7日 那覇市長 知念 覚
※今回掲載した内容は、紙面の都合上一部抜粋しております。
全文は、市HPよりご確認ください。
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