■初公開「赤嶺キクのもんぺ」
展示期間:7月1日(月)まで
昭和19年、赤嶺キクは沖縄県立第二高等女学校に入学しました。しかし、授業は週3回ほどしかなく、徐々に陣地構築作業に従事するようになります。
いよいよ米軍の上陸が近づき、キクが住んでいた那覇市宇栄原にも山原への避難命令が出ましたが、キクは避難できない曾祖母と二人残ることに。やがて米軍の艦砲射撃が強まると、自宅近くの海軍司令部壕に繋がる壕に避難しました。戦況が悪化、避難していた壕にガス弾が撃ち込まれた際には、キクは米袋をかぶって難を逃れます。昭和20年6月10日に米軍の捕虜となり、そのまま終戦を迎えました。
今回、初公開する赤嶺キクのもんぺは、キクの母の花嫁衣裳を縫い直して作ったものです。キクは戦場で着ていたもんぺを戦後も大事に保管していました。「二高女 一松(1年松組) 赤嶺」という刺しゅうも確認できます。
開館:10時~19時 木曜休館
観覧料:一般350円(大学生以下無料)
問合せ:那覇市歴史博物館(パレットくもじ4階)
【電話】869-5266
<この記事についてアンケートにご協力ください。>