■企画展「10・10空襲」
那覇は王国時代から港町として栄え、1879年(明治12)の沖縄県設置以後は、県庁所在地として政治・経済・文化の中心地となりました。大正から昭和初期にかけて、那覇港整備とともに鉄道やバスなどの陸上交通網の整備も進み、デパートや市場、映画館が立ち並ぶ近代的な街となります。
しかし日本が戦時体制下となり、日中戦争からアジア・太平洋戦争へと戦線が拡大していくと、戦争が人々の暮らしに暗い影を落とし始めます。
そして1944年(昭和19)10月10日。早朝、空母から飛び立った米軍の艦載機が奄美以南の南西諸島の島々を攻撃しました。これがいわゆる「10・10空襲」です。この空襲により当時の那覇市の9割が焼失し、近代的な那覇の街は壊滅しました。米軍の沖縄島上陸より5か月前に行われた空襲は、戦況を知らされていなかった住民が戦争の恐ろしさを実感した日となりました。
10・10空襲から今年で80年を迎えます。今回の企画展では、この日を境に一変した街の様子を体験者の証言を中心にご紹介します。
展示期間:9月6日(金)~10月28日(月)
開館:10時~19時 木曜休館
観覧料:一般350円(大学生以下無料)
問合せ:那覇市歴史博物館(パレットくもじ4階)
【電話】869-5266
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