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[特集1]活用して水源の森を守る! 滋賀県産木材 びわ湖材(1)

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滋賀県

琵琶湖を囲む山々の森林は水源の森であり、県土の保全においても重要な役割を担っています。森林を健全な姿で次の世代に引き継ぐため、「びわ湖材」を活用しましょう。

■循環利用して森林を守る
滋賀県では、農山村の人口減少などにより、森林の管理が大きな課題になっています。
びわ湖材(県産材)の利用は、森林を適正に管理することや、農山村の活性化につながります。
県では今年3月、森林を健全に保つことを目指して、「滋賀県県産材の利用の促進に関する条例」を制定しました。
条例制定により「びわ湖材」の利用をより強力に進めていきます。例えば、これまでの保育園など公共施設への利用に加え、商業施設など民間施設においても、木造・木質化にむけた取り組みを進めます。

◇滋賀県県産材の利用の促進に関する条例
県産材の利用を促進することにより、滋賀の森林を健全な姿で次の世代に引き継ぐため、令和5年3月に制定
びわ湖材とは:滋賀県内で伐採、加工された木材のうち、びわ湖材産地証明制度により合法性が証明された県産材のこと。

■「びわ湖材」を使った建築を多く設計してきた宮村太(みやむらふとし)さんにお話を聞きました。
◇「びわ湖材を使う」
宮村太設計工房 宮村 太さん
地元で育った木はその土地の気候風土に合っていて、家屋が丈夫で長持ちすると言われています。身近な山の木を使うことは、理にかなっているのです。
「びわ湖材」は国産材の中でも平均以上の強度があり安心して使えます。一般的に国産材は、外国産材に比べて価格が高いというイメージが強いですが、ウッドショック以降その価格差は小さくなっており、節のある木材を生かしたり、短い木材で広い空間を創ったり、コストを抑える工夫をして、活用を進めていきたいです。
特にスギは木目が優しく、空間にあたたかい印象を与えるのが魅力なので、環境負荷の抑制や地域経済の発展に寄与する「びわ湖材」を使った建築の良さを肌で感じ、琵琶湖の水とつながる木材を使う意義を知っていただきたいです。

■水源の森 オータムフェスタ
10月7日(土)10:00~15:00
場所:滋賀県立近江富士花緑公園(滋賀県野洲市三上519)
10月は「びわ湖水源のもりづくり月間」です。緑豊かな近江富士花緑公園で、森や木へ親しむイベントを開催します。展示や体験、林業技術の実演など「やま」・森の魅力がいっぱい。
ぜひご参加ください!

■協働の森づくり応援サイト 森づくりネット・しが
県内各地で活動する森づくり活動団体の情報、イベントなどが検索できるサイトです。補助制度などについても解説しています。皆さんも森づくりにご参加ください。
「森づくりネット・しが」検索

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